Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

A.2.4.3 EJB業務運用環境構築後の環境構築(マルチシステム)

　以下の手順で、デフォルトシステムと拡張システムの環境構築を行います。

　なお、システムごとに、別々の特定ユーザ環境を構築することはできません。

1. システム情報を取得する。

   islistsysコマンドを使用して、システム名を取得してください。
   
   > islistsys
   default
   system01
   >

2. root権限に変更する。

   以降の処理を行うためには、root権限である必要があるため、root権限に変更してください。

3. Interstageを停止する。

   isstopコマンドを使用して、デフォルトシステムおよび、拡張システムのInterstageを停止します。停止の際は、必ず“-f”オプションを指定してください。

4. セキュリティ強化コマンドを実行する。

   デフォルトシステムおよび、拡張システムに対して、それぞれ/opt/FJSVejb/bin/ejbchangemodeを実行してください。アプリケーション格納フォルダを変更している場合はejbinfoapfolderで取得したアプリケーション格納フォルダのPATH情報をオプション引数に必ず指定してください。また、“-M”オプションまたは、環境変数IS_SYSTEMにシステム名を指定してください。

   “-M”オプションと、環境変数IS_SYSTEMの両方にシステム名を指定した場合、“-M”オプションの指定が有効となります。どちらにも指定しない場合は、デフォルトシステムが指定された状態で動作します。

   コマンドについての詳細は、“ejbchangemodeコマンドの詳細”を参照してください。

   拡張システムの例

   > /opt/FJSVejb/bin/ejbchangemode -M system01
   EJB package directory  : /opt/FJSVejb
   Temporary              : /tmp
   System name            : system01
   Application folder     : /var/opt/FJSVisas/system/system01/FJSVj2ee/var/deployment/deployed/ejbapp
   Owner name             : root
   Group name             : sys
   Change mode            : Normal->Security
   ejbchangemode: INFO: Terminated normally
   >