Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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付録A セキュリティの強化(Interstage資源の保護)> A.2 Interstage資源保護のための環境設定> A.2.4 EJBサービス

A.2.4.5 ejbchangemodeコマンドの詳細

 以下に、ejbchangemodeコマンドの詳細を説明します。

名前 ejbchangemode

 EJBサービスの運用を特定ユーザ権限モードに変更します。

形式

 ejbchangemode [-A <directory>|-T<directory>|-O<特定ユーザID>|-G<グループ>|-M<システム名>]

機能説明

 セキュリティ強化を行うため、EJBサービスの運用を特定ユーザ権限モードに変更します。

 以下に、ejbchangemodeコマンドの引数の説明をします。

[-A]

 アプリケーション格納フォルダを変更していない場合、アプリケーション格納フォルダを特定ユーザ権限の運用に促した状態に変更します。なお、パッケージインストール直後に特定ユーザ権限モード変更する場合は当オプションを指定する必要はありません。

<directory>

 アプリケーション格納フォルダを指定します。ejbinfoapfolderコマンドで取得したディレクトリを指定します。

 ejbinfoapfolderコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

[-T]

 ejbchangemodeが一時的な作業領域として使用するディレクトリを指定します。当オプションが指定されない場合は、デフォルトの作業領域ディレクトリを一時的に使用します。

<directory>

 ejbchangemodeが一時的な作業領域として使用するディレクトリを指定します。

[-O]

 EJBサービスの運用を行う特定ユーザIDを指定します。当オプションが指定されない場合は、特定ユーザ名をrootにします。

<owner>

 特定ユーザIDを指定します。

[-G]

 EJBサービスの運用を行うグループ名を指定します。当オプションが指定されない場合は、グループ名をsysにします。

<group>

 グループを指定します。

[-M]

 拡張システムに対する操作を行う場合は、システム名にiscreatesysコマンドで指定した

システム名を指定します。当オプションを省略した場合は、デフォルトのシステム名が使用されます。

<sysname>

 システム名を指定します。

注意事項

 本コマンドは、スーパユーザで実行してください。また、Interstageを停止した状態で実行してください。

使用例

 ejbchangemodeコマンド実行時に以下の情報が出力されます。

  1. 特定ユーザ権限変更対象のパッケージディレクトリ
  2. ejbchangemodeコマンドが一時的な作業領域として使用するディレクトリ
  3. 変更する特定ユーザID
  4. 変更するグループID
  5. 運用切り換えモードの情報

    Normal->Security:通常の運用モードから、特定のユーザ運用モードへの切り換え

    Security->Normal:特定のユーザ運用モードから、通常の運用モードへの切り換え

  6. ejbchangemodeコマンドが正常に終了したことを示すメッセージ

    “-A”が指定された場合は、アプリケーション格納フォルダの情報も表示されます。

    “-M”が指定された場合は、システム名の情報も表示されます。

    > /opt/FJSVejb/bin/ejbchangemode
    EJB package directory: /opt/FJSVejb         …1
    Temporary            : /tmp                 …2
    Owner name           : root                 …3
    Group name           : sys                  …4
    Change mode          : Normal->Security     …5
    ejbchangemode:INFO:Terminated normally     …6
    
    >

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