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第4章 性能監視 | > 4.3 性能情報の分析と対処 |
リアルタイム監視機能を使用した場合に採取できる性能情報の説明と、評価方法、対処方法について説明します。
リアルタイム監視機能を使用して採取できる情報を、以下にまとめます。
性能情報の項目名 |
単位 |
内容 |
---|---|---|
オブジェクト名 |
− |
性能情報が測定されている業務アプリケーションのオブジェクト名 |
最大要求処理時間 |
ミリ秒 |
当該オブジェクトの処理に要した時間でポーリング時間内の最大時間 |
最小要求処理時間 |
ミリ秒 |
当該オブジェクトの処理に要した時間でポーリング時間内の最小時間 |
平均要求処理時間 |
ミリ秒 |
当該オブジェクトの処理に要した時間でポーリング時間内の平均時間 |
最大要求処理待ち時間 |
ミリ秒 |
クライアントアプリケーションからの要求を受け付けてからサーバアプリケーションの処理を開始するまでの時間でポーリング時間内の最大時間 |
最小要求処理待ち時間 |
ミリ秒 |
クライアントアプリケーションからの要求を受け付けてからサーバアプリケーションの処理を開始するまでの時間でポーリング時間内の最小時間 |
平均要求処理待ち時間 |
ミリ秒 |
クライアントアプリケーションからの要求を受け付けてからサーバアプリケーションの処理を開始するまでの時間でポーリング時間内の平均時間 |
要求受信数 |
個 |
性能監視が開始された時点からの当該オブジェクトの累積処理数 |
処理待ち要求数 |
個 |
当該オブジェクトの処理待ち状態となっている要求数でポーリング時間内の最大値 |
リアルタイム監視機能で採取した性能情報の評価方法と対処方法を、以下の一覧にまとめます。
性能異常を検出した場合は、以下の一覧を参考にして対処してください。また、性能ログファイルに出力された性能情報も評価の参考としてください。
項番 |
評価方法 |
対応/処置 |
---|---|---|
1 |
性能監視を実施した全時間帯で、最大要求処理時間が長く、かつ、平均要求処理時間が、最大要求処理時間に近い時間となっている。 |
要求処理時間が、目標値よりも長くかかっている場合には、以下の要因が考えられます。 |
2 |
特定の時間帯で、最大・平均・最小の各要求処理時間が長くなっている。 |
特定の時間帯に、システム負荷が高くなっている可能性があります。 |
特定の時間帯で、最大・平均・最小の各要求処理待ち時間が長くなっている。 |
||
3 |
最大要求処理時間は長いが、平均要求処理時間は短く、最小要求処理時間に近い時間となっている。 |
以下の要因が考えられます。 |
最大要求処理待ち時間は長いが、平均要求処理待ち時間は短く、最小要求処理待ち時間に近い時間となっている。 |
||
4 |
性能監視を実施した全時間帯で、最大要求処理待ち時間および平均要求処理待ち時間が長くなっている。 |
クライアントからの要求数に対して、サーバアプリケーションの処理能力が不足しています。ワークユニット定義でプロセス多重度を上げるなど、サーバアプリケーションの処理能力を上げる対処を実施してください。 |
5 |
特定の時間帯で、処理数・処理待ち要求数が多くなっている。 |
特定の時間帯にサーバアプリケーションに対する要求数が増加しています。 |
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