Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第6章 各種運用形態の環境構築> 6.1 クラスタシステムへの導入> 6.1.3 クラスタシステムを部門管理サーバとして運用する> 6.1.3.2 クラスタサービスとして運用

6.1.3.2.1 設定方法

クラスタサービスとして運用するには、以下の設定を実施してください。

クラスタサービス以外で運用する場合は、本設定は必要ありません。

 

■プライマリノードでの設定

[UNIX]
◆UNIXの場合

以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

PRIMECLUSTERの場合

  1. Systemwalker Software Deliveryを停止します。
  2. 共有ディスクがマウントされているか確認します。

    共有ディスクがマウントされていない場合は、以下のコマンドを実行し共有ディスクをマウントしてください。

    mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスク用のマウントポイント
  3. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。
    − 共有ディスクのマウントポイント:/share
    − 論理IPアドレス:1.1.1.1
    − 論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host
    /opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /share -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Primary
  4. 共有ディスクをアンマウントします
    umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスク用のマウントポイント

SunClusterの場合

  1. Systemwalker Software Deliveryを停止します。
  2. 共有ディスクがマウントされているか確認します。

    共有ディスクがマウントされていない場合は、以下のコマンドを実行し共有ディスクをマウントしてください。

    mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント
  3. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。
    − 共有ディスクのマウントポイント:/share
    − 論理IPアドレス:1.1.1.1
    − 論理IPアドレスに割り当てた論理ホスト名リソース:cluster-host
    /opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /share -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Primary

論理ホスト名リソースは、資源配付のクラスタセットアップを行う前に登録を完了しておくことが必要です。

 

[Windows]
◆Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003の場合

システム定義の登録内容の変更

  1. 以下のコマンドを実行し、システム定義の登録内容を変更します。コマンドの詳細については、“Systemwalker Software Delivery 使用手引書 UNIX・PC編”を参照してください。
    Systemwalker Software Deliveryインストールディレクトリ
    \bin\drmsmdfy -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n [論理IPアドレス|論理ホスト名]
    [論理IPアドレス|論理ホスト名]
    DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定します。

    DRMS編集ファイルについては、“Systemwalker Software Delivery 使用手引書 UNIX・PC編”を参照してください。

  2. 以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、システムを再起動してください。

資源配付用のクラスタセットアップ

MSCSの場合

以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

  1. リソースを作成します。

    資源配付サーバのリソースを登録します。手順を以下に示します。

  2. 論理IPアドレスのリソースを作成します。
    1. クラスタアドミニストレータを起動し、論理IPアドレスのリソースを作成します。
    2. 論理IPアドレスのリソースを“Systemwalker Software Delivery Group”グループに移動します。
    3. 移動完了後、クラスタアドミニストレータを終了します。
  3. Systemwalker資源配付のクラスタセットアップ環境を作成します。

    以下のコマンドを実行してください。

    Systemwalker Software Deliveryインストールディレクトリ
    \bin\csdrmssv /p 共有ディスク上のパス

    ※ 共有ディスク上のパスは、Systemwalker Software Deliveryの管理ファイルおよび定義情報ディレクトリを格納するパス名を、ドライブ名を含むフルパスで、指定してください。

■セカンダリノードでの設定

[UNIX]
◆UNIXの場合

以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

PRIMECLUSTERの場合

  1. Systemwalker Software Deliveryを停止します。
  2. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。
    − 共有ディスクのマウントポイント:/share
    − 論理IPアドレス:1.1.1.1
    − 論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host
    /opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /share -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Secondary

SunClusterの場合

  1. Systemwalker Software Deliveryを停止します。
  2. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。
    − 共有ディスクのマウントポイント:/share
    − 論理IPアドレス:1.1.1.1
    − 論理IPアドレスに割り当てた論理ホスト名リソース:cluster-host
    /opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -s -m /share -i 1.1.1.1 -h cluster-host -k Secondary

論理ホスト名リソースは、資源配付のクラスタセットアップを行う前に登録を完了しておくことが必要です。

 

[Windows]
◆Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003の場合

MSCSの場合

  1. インストール後、以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、システムを再起動します。
  2. 再起動後、以下のコマンドを実行します。
    Systemwalker Software Deliveryインストールディレクトリ
    \bin\csdrmssv /s 共有ディスク上のパス

    ※ 共有ディスク上のパスは、Systemwalker Software Deliveryの管理ファイルおよび定義情報ディレクトリが格納されているパス名を、ドライブ名を含むフルパスで、指定してください。

     

■各クラスタシステム固有の設定

プライマリノードおよびセカンダリノードでの設定の他に、各クラスタシステム固有の設定内容を、以下に示します。

◆PRIMECLUSTER固有の設定

アプリケーションの作成

クラスタサービスとして運用する場合は、以下の作業を行います。

PRIMECLUSTERのuserApplication Configuration Wizardを使用して、アプリケーションを作成する場合の説明をします。

リソースの作成

以下のリソースを作成する必要があります。

それぞれ、userApplication Configuration Wizard の [Resourceの作成]から以下のように作成します。

アプリケーションの作成

userApplication Configuration Wizardの[userApplicationの作成]からアプリケーションの作成をします。

[UNIX]
◆PRIMECLUSTER(Linux)固有の設定

資源配付をクラスタサービスとして運用する場合は、Linux版の場合は、RMS Wizardを使用してアプリケーションを作成します。

RMS Wizardを使用して登録す

PRIMECLUSTERのRMS Wizardを使用して、アプリケーションを作成する場合の説明をします。

事前設定

共有ディスク、および論理IPアドレスを使用するため、事前に設定を行ってください。

設定方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

アプリケーションの作成

RMS Wizardを起動して、資源配付をuserApplicationとして登録してください。ApplicationのResourceとして、SDPROC、SDPMONを登録してください。SDPROC、SDPMONの起動優先順位は以下の通りです。

  1. SDPROC
  2. SDPMON

また、LocalFileSystemに共有ディスクのマウントポイント、IpAddressに論理IPアドレスを指定して登録してください。

 

◆SunCluster固有の設定

アプリケーションリソースの登録

プライマリノードとセカンダリノードで、資源配付をアプリケーションリソースとして登録し、アプリケーショングループに追加します。

アプリケーショングループは、以下のいずれかとなります。

既存のアプリケーショングループに追加する場合

既存のアプリケーショングループに追加する場合は、以下のコマンドを実行します。

資源配付のアプリケーションリソースmpsdlが登録され、-gオプションで指定したアプリケーショングループに追加されます。

/opt/FJSVmpsdl/cluster/sun/drmssunc -s -g アプリケーショングループ名

新規に登録するアプリケーショングループに追加する場合

新規に登録するアプリケーショングループに追加する場合、以下のコマンドを実行します。

アプリケーショングループmpsdl_GROUPが新規に登録され、資源配付のアプリケーションリソースmpsdlがmpsdl_GROUPに追加されます。

/opt/FJSVmpsdl/cluster/sun/drmssunc -s

アプリケーションリソースを登録する場合は、クラスタセットアップコマンドの-hオプションで指定した論理ホストをアプリケーションリソースとして事前に登録しておく必要があります。アプリケーションリソースの登録方法については、Sun(TM) Clusterのマニュアルを参照してください。

 

■ポート番号の変更(PRIMECLUSTER)

[UNIX]

資源配付機能を使用する場合、PRIMECLUSTERのポート番号(9399)と競合します。以下のファイルの“drmshsc 9399/tcp”を、使用していないポート番号に変更してください。

/etc/services

使用しているポート番号については、“Systemwalker Software Delivery 使用手引書 UNIX・PC編”を参照してください。

 

[Windows]
■適用先の定義(Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003)

部門管理サーバの適用先を定義します。

◆ローカルディスクに配付する場合

適用先の定義方法は、通常運用と同じです。

◆共有ディスクに配付する場合

共有ディスクに配付する場合は、以下の手順で適用先を定義します。

  1. 論理IPの設定
    1. [オブジェクト]-[新規作成]-[サーバ]を選択し、[サーバの追加]ダイアログボックスを表示します。
    2. 以下のように設定します。
      • サーバ名:論理ホスト名
      • ノード名:論理IP
  2. サーバ環境の設定
    1. 論理ホストに対して、[サーバ環境設定]を選択し、[資源配付 サーバ環境設定]ダイアログボックスを表示します。
    2. [適用先ID]タブで、適用先IDおよび適用先ディレクトリに共有ディスクを指定します。


通知スケジュールの定義

共有ディスクに配付する場合は、通知スケジュールの定義の格納先を共有ディスクにします。
[資源配付 サーバ環境設定]の[全般]タグで、[オプション]の“schedule”の[値]テキストボックスに、配付先の共有ディスクのドライブ名およびディレクトリ名をフルパスで指定します。

 

■注意事項

資源配付のクラスタセットアップを行った場合は、以下の点に注意してください。


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