Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 資源を配付する(資源配付)> 5.4 配付するシステムを選択する> 5.4.2 部門単位に一斉に配付する(個別メンテナンス版数)> 5.4.2.3 共通メンテナンス版数の移行方法

5.4.2.3.2 すべての業務を個別メンテナンス版数に移行する

共通メンテナンス版数に含まれるすべての業務を個別メンテナンス版数に移行する方法です。

移行方法の概要を“図:共通メンテナンス版数の全業務を個別メンテナンス版数に移行する方法”に示します。

[図:共通メンテナンス版数の全業務を個別メンテナンス版数に
移行する方法]

■前提条件

■移行手順

移行手順を以下に説明します。

◆運用管理サーバの移行手順

  1. 共通メンテナンス版数の定義および登録版数を削除します。

    drmsdlt -a rms -d dfn
    drmsdlt -a rms -d add


  2. 個別メンテナンス版数の定義として、個別業務を定義します。

    drmsdfn -a rms -v V00 -j 共通業務
    drmsdfn -a rms -v V01 -j 個別業務

  3. 個別メンテナンス版数を登録します。このとき、新しく定義した個別業務内資源グループで、共通メンテナンス版数に登録されていた資源グループの全世代が登録されます。

    drmsadd -a rms -v V00 -e RMSINIT
    drmsadd -a rms -v V01 -e RMSINIT

    移行する個別メンテナンス版数作業分の数だけ、2.と3.を繰り返します。

  4. 3.で作成した移行時の最初の版数を、中継/部門管理サーバへの送信および適用を行いたくない場合は、中継/部門管理サーバ側での受信/適用処理を行わないための、ステータス移行情報を作成します。

    作成した移行情報は、中継/部門管理サーバへ媒体等によりオフラインで配付してください。

    drmscnv -a rms -k stsexp -v V00 -e RMSINIT -f 移行情報格納ファイル1
    drmscnv -a rms -k stsexp -v V01 -e RMSINIT -f 移行情報格納ファイル2

◆中継/部門管理サーバの移行手順

  1. 共通メンテナンス版数を削除します。

    drmsdlt -a rms -d add

  2. 運用管理サーバで新しく作成した個別メンテナンス版数を受信すると、適用不要である初期世代分の受信処理と、そのディスク容量が必要となります。そのため、個別メンテナンス版数の初期世代を受信する必要がないように適用済みステータス情報を生成します。生成する情報は運用管理サーバ側の4.で作成した情報を入力として行います。

    運用管理サーバで作成した移行情報は、媒体等により事前に入手してください。

    drmscnv -a rms -k stsimp -v V00 -f 移行情報格納ファイル1
    drmscnv -a rms -k stsimp -v V01 -f 移行情報格納ファイル2

    上記2.の作業を行わなかった場合は、運用管理サーバから該当世代の送信あるいは移入を行う事となり、個別メンテナンス版数の適用処理を行う必要があります。ただし、個別メンテナンス版数の適用は、既に共通メンテナンス版数で展開済み世代(ここでは、RSG2 E01/E02)について資源グループの展開処理は行われず、適用正常として処理が継続されます。

◆クライアントの移行手順

各クライアントで適用する個別メンテナンス版数の定義を行います。クライアント側の設定ウィンドウまたは運用管理サーバからのポリシー配付で本定義を行います。

共通メンテナンス版数内の業務として定義していた業務情報は、個別メンテナンス版数のダウンロード時に自動的に移行されます。

■注意事項


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