Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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第2章 設計> 2.2 各サービスの設計

2.2.5 Servletサービスの設計について

 マルチシステム機能を使用する場合の、Servletサービスの設計について説明します。
 ServletサービスではTCP/IPを使用しています。このため、マルチシステム機能を使用する場合には、システムごとにTCP/IPのあて先を割り当て、TCP/IPでシステムを区別できるようにする必要があります。
 システムごとのTCP/IPのあて先として変更可能なパラメタは次のIPアドレスとポート番号です。

 Servletサービスの定義の詳細については、“Servletサービスのマルチシステム機能の定義”を参照してください。

 IPアドレスをシステム単位に別々に割り当てることで、ポート番号の割り当てがシステムに閉じて行えます。WWWサーバのIPアドレスと、ServletサービスのIPアドレスを定義する項目はシステムで同じIPアドレスで統一します。

 システム全体で同じIPアドレスを設定した場合、ポート番号は一意になるように設計する必要があります。ポート番号の割り当て方法は、最初にシステム全体で使用するサーブレット・コンテナのポート番号を決定し、それに合わせて環境定義ファイルのポート番号を設定するとポート番号の重複ミスが防げます。

 IPアドレスとポート番号を併用することもできます。設計方法は、上記IPアドレスで区別する場合とポート番号で区別する場合を合わせた設計になります。

■Webアプリケーションの格納先の設計

 Webアプリケーション(HTMLファイル、イメージファイル、サーブレット、JSPファイルなどのWebリソースと、Webアプリケーション環境定義ファイル)についてはシステムごとに分けて設計することを推奨します。これにより、他システムの運用状況に影響することなくWebアプリケーションを修正することができます。


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