Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

付録B 旧バージョンでのクラスタ環境構築手順> B.1 クラスタサービス機能/SafeCLUSTER(Windows(R))> B.1.6 クラスタシステムの環境設定

B.1.6.1 状態遷移プロシジャの修正

 Interstageでは状態遷移プロシジャを利用し、Interstageの起動/停止および切り替え処理を行います。Interstageでは以下のフォルダ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
 (Interstageインストールフォルダ)\td\etc\HA\SynfinityCLUSTER

 なお、データベース連携サービスを利用する場合には、OTS_LISTを運用ノードで修正し、待機ノードの同じ位置に複写する必要があります。

 Interstageでは以下の状態遷移プロシジャのサンプルを提供いたします。

 また、以下のリソース管理プログラム指定ファイルのサンプルを提供いたします。

 InfoProvider Proでは状態遷移プロシジャを利用し、InfoProvider Proのサービス起動/停止および切り替え処理を行います。以下のフォルダ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。

 (Interstageのインストールフォルダ)\F3FMwww\sample\HA\SynfinityCLUSTER

 HTMLページ編集サービスでは状態遷移プロシジャを利用し、HTMLページ編集サービスの起動/停止および切り替え処理を行います。HTMLページ編集サービスでは以下のフォルダ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。

 (Interstageのインストールフォルダ)\WebGateay\samples\HA\SynfinityCLUSTER

 Servletサービスでは状態遷移プロシジャを利用し、Servletサービスの起動/停止および切り替え処理を行います。以下のフォルダ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。

 (Interstageのインストールフォルダ)\FJSVjs2\sample\HA\SynfinityCLUSTER

 EJBサービスでは状態遷移プロシジャを利用し、EJBサービスの起動/停止および切り替え処理を行います。以下のフォルダ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
 (Interstageのインストールフォルダ)\EJB\sample\HA\SynfinityCLUSTER

状態遷移プロシジャおよびリソース管理プログラム指定ファイルの複写

 Interstageより提供しているすべての状態遷移プロシジャのサンプルを使用者の任意のフォルダ配下に以下の命名で複写してください。

 サービス名.状態遷移プロシジャ名.bat

 また、リソース管理プログラム指定ファイルも任意のフォルダ配下に複写してください。リソース管理プログラム指定ファイルは、両ノードに複写する必要があります。

 必ず、複写を行って使用してください。サンプルをそのまま使用しないでください。

状態遷移プロシジャの内容の修正

 複写した状態遷移プロシジャの内、以下の状態遷移プロシジャに関しては、修正を行う必要があります。

 また、リソース管理プログラム指定ファイルも修正する必要があります。

[サービス名.TD_INTERSTAGE.batの修正]

 データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。

 状態遷移プロシジャ内の“OTS_FLG"に“ON"を設定してください。また、状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE"にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。

データベース連携サービスを利用する場合

 set OTS_FLG="ON"
 set OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル

[サービス名.WU_INTERSTAGE.batの修正]

 当該状態遷移プロシジャにより、運用ノードで起動するワークユニットおよび切り替え時に引き継ぐワークユニットを設定します。そのため、状態遷移プロシジャ内のWU_NAMEにワークユニット名を以下のように記述してください。

WU1,WU2を起動および事前起動したい場合

 set WU_NAME=WU1 WU2

    記述するワークユニット名はブランクで区切ってください。

[サービス名.EB_INTERSTAGE.batの修正]

 EJBアプリケーションをワークユニットで運用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。当該状態遷移プロシジャにより、運用ノードで起動するワークユニットおよび切り替え時に引き継ぐワークユニットを設定します。そのため、状態遷移プロシジャ内のWU_NAMEにワークユニット名を以下のように記述してください。

WU1,WU2を起動したい場合

 set WU_NAME=WU1 WU2 

    記述するワークユニット名はブランクで区切ってください。

事前コネクト機能を使用する場合

 事前コネクト機能を使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。

[サービス名.OTS_INTERSTAGE.batの修正]
[サービス名.OTS_LOG_INTERSTAGE.batの修正]
[サービス名.OTS_REC_INTERSTAGE.batの修正]
[サービス名.OTS_TRN_INTERSTAGE.batの修正]

 データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。

 状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE"にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。

 set OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル

[OTS_LISTの修正]

 データベース連携サービスを使用する場合、リソース管理プログラム指定ファイルを修正する必要があります。本修正は、運用ノードのみで行い、待機ノードの同じ位置に複写する必要があります。
 当ファイルには運用ノードで起動するリソース管理プログラムと切り替え時に引き継ぐリソース管理プログラム情報を設定します。リソース管理プログラムへのパスと、リソース定義ファイルへのパスを'+'で連結して設定してください。例を以下に示します。

 RESOURCE_PARM01=リソース管理プログラム+リソース定義ファイル
 RESOURCE_PARM02=リソース管理プログラム+リソース定義ファイル
 RESOURCE_PARM??=.....

 RESOURCE_PARM??は01から32まで1ずつ増加させた値を指定してください。また、リソース管理プログラムやリソース定義ファイルはすべてフルパスで記述するようにしてください。以下に例を示します。

 RESOURCE_PARM01=d:\temp\ots\rsc1.exe+d:\temp\ots\rsc1.def
 RESOURCE_PARM02=d:\temp\ots\rsc2.exe+d:\temp\ots\rsc2.def
 RESOURCE_PARM03=d:\temp\ots\rsc3.exe+d:\temp\ots\rsc3.def


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004