Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 クラスタサービスの環境設定手順> 4.5 Interstageの環境設定

4.5.13 WWWサーバ(InfoProvider Pro)を使用する場合


 InfoProvider Proは、Windows(R)システム、Solaris OEシステムで利用可能です。

 InfoProvider Proを使用する場合、Interstageの初期化(isinitコマンド)での設定に加え、別途設定作業が必要になります。
 手順を以下に説明します。

■環境設定方法

 InfoProvider Proの環境定義を運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)それぞれのローカルディスク上に設定します。この時それぞれ同一の環境定義を行う必要があります。
 また、この時運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)でInfoProvider Proの環境定義ファイルは、同一のディレクトリ構成としなければなりません。
 各ノードで作成したInfoProvider Proの環境定義ファイルに以下の定義が必要となります。

sync : ON

 上記の設定により、InfoProvider Proが異常終了した場合にF3FMwwwサービスが停止します。

 各ノードで作成したInfoProvider Proの環境定義ファイルのホスト名(hostname)には、DNS(Domain Name Server)に登録されている名前(共通のホスト名またはIPアドレス)を設定してください。

 運用ノードおよび待機ノードのそれぞれでippsetstartupコマンドを使用し、InfoProvider Proの自動起動を設定する必要があります。ippsetstartupコマンドについては、"リファレンスマニュアル(コマンド編)"を参照してください。

 InfoProvider Proの環境設定については、"WWWサーバ運用ガイド(Infoprovider Pro編)"の"環境作成"を参照してください。

■環境設定方法

 InfoProvider Proの環境定義ファイルは、切り換えディスク装置上で管理します。
 ノード1およびノード2でInfoProvider Proの環境定義を同一にするため、ローカルディスク上の環境定義ファイルを切り替えディスク上の任意のディレクトリに複写します。複写した切り替えディスク上の環境定義ファイルに対して、本来のディレクトリパスで参照できるよう、ノード1およびノード2でシンボリックリンクを作成します。
 InfoProvider Proの環境設定については、"WWWサーバ運用ガイド(Infoprovider Pro編)"の"環境作成"を参照してください。

■InfoProvider Proの環境定義ファイルの設定例

 InfoProvider Proの環境定義ファイルの設定を、以下の手順で設定を行ってください。

  1. 運用ノードでローカルディスク上のInfoProvider Proの環境定義ファイルのあるディレクトリを切り替えディスク上に複写し、シンボリックリンクを作成します。

     cp -r /opt/FSUNprovd/conf $SWITCH/conf
     rm -r /opt/FSUNprovd/conf
     ln -s $SWITCH/conf /opt/FSUNprovd/conf

    $SWITCH:切り替えディスク上のディレクトリ

  2. サービスの切り替えを行い、ノード2で切り替えディスクが使用できるようにします。
  3. ノード2では、1)で複写した切り替えディスク上のInfoProvider Proの環境定義ファイルのあるディレクトリに対して、シンボリックリンクを作成します。

     rm -r /opt/FSUNprovd/conf
     ln -s $SWITCH/conf /opt/FSUNprovd/conf

    $SWITCH:切り替えディスク上のディレクトリ

■注意事項

 クラスタシステム上でInfoProvider Proを運用する場合、Interstage動作環境定義ファイルでInfoProvider Proを使用することと環境定義ファイル名を設定し、Interstage統合コマンドで起動/停止を行ってください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004