Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第4章 クラスタサービスの環境設定手順> 4.5 Interstageの環境設定

4.5.11 Servletサービスのセションリカバリ機能を使用する場合


 Servletサービスのセションリカバリ機能は、Solaris OEシステムで利用可能です。

 セションリカバリ機能のSession Registryサーバをクラスタシステム上で使用する場合、Interstageの初期化(isinitコマンド)での設定に加え、別途設定作業が必要になります。
 手順を以下に説明します。

1) 環境定義の設定

 Session Registry サーバの環境定義を運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)それぞれのローカルディスク上に設定します。この時それぞれ同一の環境定義を行います。
 また、この時運用ノード(ノード1)、待機ノード(ノード2)でSession Registryサーバの環境定義ファイル、Interstage Java実行環境サーバパッケージは、同一のディレクトリ構成としなければなりません。
 Session Registry サーバでは、クラスタサービスの切り替え処理においてSession情報を保持するため、共有ディスクを利用します。

2) システム情報定義ファイルの設定

 共有ディスクへの書き出しを許可するために、システム情報定義ファイルに以下を定義します。

registry.cluster=on

3) セション情報永続化定義ファイルの設定

 各ノードで作成したセション情報永続化定義ファイルに以下を定義します。

serialize.file.path=$SWITCH

 $SWITCH:切り替えディスク上のディレクトリ

 上記の設定により、待機ノードに切り替わった際に、Session情報を引き継ぐことが可能となります。

■注意事項

 セションリカバリ機能のSession RegistryサーバはSun Clusterに対応していません。クラスタシステムとは独立しての運用となりますが、クラスタシステムとして運用しているServletサービスのセション情報をリカバリすることが可能です。
 Session Registryサーバでクラスタを使用する場合には富士通のクラスタシステムであるPRIMECLUSTER、またはSafeCLUSTERを使用してください。
 また、Session Registryサーバは、1:1運用待機のみサポートしており、相互待機運用はサポートしていません。


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