Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第5部 Webサービス(SOAP)のセキュリティ> 第21章 ユーザ認証、SOAP電子署名、XML暗号を利用する方法

21.5 Faultコードについて

 SOAPメッセージに対するユーザ認証、SOAP電子署名、XML暗号の機能を利用する場合、“SOAPサービス ユーザーズガイド”の“Messaging方式のアプリケーションの実装”および“RPC方式のアプリケーションの実装”で記述したFaultに加えて、以下のFaultが発生する可能性があります。

 以下のFaultコードは名前空間URI"http://schemas.xmlsoap.org/ws/2002/07/secext"に属します。

Faultコード

説明

UnseppotedSecurityToken

 送信されてきたSOAPメッセージに付加されたセキュリティ情報に、高信頼性Webサービス機能では処理できない要素が含まれています。
 高信頼性Webサービス機能を使用していないWebサービスと接続した場合に発生する可能性があります。

UnsupportedAlgorithm

 送信されてきたSOAPメッセージに付加されたSOAP電子署名やXML暗号により暗号化が、高信頼性Webサービス機能では処理できないアルゴリズムを用いて行なわれています。
 高信頼性Webサービス機能を使用していないで実装したWebサービスと接続した場合に発生する可能性があります。

InvalidSecurity

InvalidSecurityToken

 送信されてきたSOAPメッセージに付加されたセキュリティ情報の形式が不正であるため、高信頼性Webサービス機能では処理できません。
 高信頼性Webサービス機能を使用していないWebサービスと接続した場合に発生する可能性があります。

FailedAuthentication

 SOAPメッセージに付加されたユーザ名/パスワードの認証、認可に失敗した場合に発生します。

FailedCheck

 SOAPメッセージに付加されたSOAP電子署名の検証に失敗した場合や、XML暗号により暗号化されたデータを復号化できなかった場合に発生します。

SecurityTokenUnavailable

 送信されてきたSOAPメッセージから参照するサイト証明書等のセキュリティ情報を取得することができなかった場合に発生します。
 対応するセキュリティ情報が削除されてしまったり、高信頼性Webサービス機能を使用していないWebサービスと接続した場合に発生する可能性があります。

 また、以下のFaultコードは名前空間URI"http://schemas.xmlsoap.org/ws/2002/07/utility"に属します。

Faultコード

説明

MessageExpired

 送信されてきたSOAPメッセージに付加されたタイムスタンプの有効期限が切れています。


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