Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第1部 セキュリティ侵害の脅威と対策> 第1章 セキュリティ侵害の脅威> 1.2 Interstage シングル・サインオン> 1.2.4 脅威の詳細と対策

1.2.4.4 BINDパスワードの搾取、書き換え、削除

 BINDパスワードは、リポジトリの情報を参照/更新するために必要な認証情報です。BINDパスワードが搾取されると、リポジトリ内の情報が参照/更新されてしまい、ユーザ情報の暴露や、成りすまし、アクセス制御の無効化などが可能となってしまいます。BINDパスワードの書き換え、削除が行われると、リポジトリへのアクセスができなくなり、サービスを実行することができず停止してしまいます。

 BINDパスワードは、普段は暗号化されてファイルに格納されています。BINDパスワードを格納したファイルに適切なアクセス権を設定することで、BINDパスワードの搾取や書き換え、削除は防止できます。また、万が一このファイルが搾取されても、ファイル自体は暗号化されているため、実際にBINDパスワードそのものは知りえません。不測の事態でサービスIDファイルが紛失される場合も考慮して、ファイルはバックアップして厳重に保管しておく必要があります。


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