Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

16.6.5 SQL文のキャッシュ

　SQL文のキャッシュでは、データベースに発行するSQL文をEJBサービス内部でキャッシュすることにより、SQL文の準備に必要な処理を削減し、処理性能を向上できます。

　SQL文のキャッシュを使用する場合には、以下の点に注意してください。

• CMP Entity Beanだけで有効です。
• 使用するデータソースが、従来のDBアクセス環境定義を使用して定義した場合で、DBアクセス環境定義時にJDBCドライバのバージョンにJDBC1.Xを選択した場合に有効になります。
• データベースとしてSymfowareを使用する場合、MAXSQLに対する定義を行ってください。MAXSQLは、以下の計算式を参考にして値を算出してください。

キャッシュするSQL文＝a × 4 + b

a： 高速呼出し定義で定義されたCMP Entity Beanの総数、または、Light EJB機能を使用してEJBコンテナに配備されたCMP Entity Beanの総数
b： CMP Entity Beanがもつfinderメソッドの総和数

■ 設定方法

◆ 高速呼出し機能を使用する場合

　高速呼出し機能を使用する場合、SQL文のキャッシュの設定は、高速呼出し定義で行います。高速呼出し定義時に、SQL文のキャッシュの設定を行わなかった場合は、通常のデータベースへのアクセス処理を行います。
　高速呼出し定義の定義方法については、“高速呼出し定義の設定”を参照してください。

◆ Light EJBコンテナ機能を使用する場合

　Light EJBコンテナ機能を使用する場合、SQL文のキャッシュの設定は、EJBコンテナ定義で行います。
　EJBコンテナ定義の定義方法については、“定義詳細”を参照してください。