Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第2部 Servlet/JSP編> 第9章 Servletサービスの運用準備

9.5 サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナを分離する場合の運用準備

 サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナを別のサーバマシンに配備する場合の運用準備について、同一のサーバマシン上に配備する場合との違いを説明します。

  1. Servletサービスのインストール
    Servletサービスは、サーブレット・ゲートウェイ用のサーバマシンとサーブレット・コンテナ用のサーバマシンの両方にインストールします。
  2. Webアプリケーションの開発
    サーブレット・コンテナ用のサーバマシンに配備します。
  3. Servletサービスの環境設定
    “サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル”は、サーブレット・ゲートウェイ用のサーバマシンに置きます。
    他の環境定義ファイルは、サーブレット・コンテナ用のサーバマシンに置きます。
  4. 環境定義ファイルの診断
    環境定義ファイルの診断は、サーブレット・コンテナ用のサーバマシン上で行ないます。
  5. WWWサーバの環境設定
    サーブレット・ゲートウェイ用のサーバマシン上でWWWサーバの環境設定を行ないます。

■環境定義の具体例

 各環境定義についてIPアドレスとポート番号の具体的な設定例を説明します。

◆1つのサーブレット・ゲートウェイと1つのサーブレット・コンテナの場合(サーバマシン2台構成)

[条件]

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ(WWWサーバを含む)を配備。

サーバマシン2

サーブレット・コンテナを配備。
IPアドレスをA、サーブレット・コンテナのポート番号をaとする。

[WWWサーバがInterstage HTTP Serverの場合]

サーバマシン

環境定義ファイル

定義例

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル

ApJServMount [Webアプリケーション識別子] ajpv12://A:a/

サーバマシン2

JServlet環境定義ファイル

[containername].ipaddress=A
[containername].port=a

サーブレット・コンテナ環境定義ファイル

<Connector 中略>
<Parameter name="ipaddress" value="A" />
<Parameter name="port" value="a" />
</Connector>

[WWWサーバがInterstage HTTP Server以外の場合]

サーバマシン

環境定義ファイル

定義例

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル

Mount [Webアプリケーション識別子] [コンテナ識別子]
Container [コンテナ識別子] ajpv12://A:a/

サーバマシン2

Interstage HTTP Serverの場合と同じ。

◆1つのサーブレット・ゲートウェイと2つのサーブレット・コンテナの場合(サーバマシン3台構成)

[条件]

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ(WWWサーバを含む)を配備。

サーバマシン2

サーブレット・コンテナ1を配備。
IPアドレスをA、サーブレット・コンテナのポート番号をaとする。

サーバマシン3

サーブレット・コンテナ1を配備。
IPアドレスをB、サーブレット・コンテナのポート番号をbとする。

[WWWサーバがInterstage HTTP Serverの場合]

サーバマシン

環境定義ファイル

定義例

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル

・複数のWebアプリケーションの場合
ApJServMount [Webアプリケーション識別子1] ajpv12://A:a/
ApJServMount [Webアプリケーション識別子2] ajpv12://B:b/

・同一Webアプリケーションの場合
ApJServMount [Webアプリケーション識別子] balance:// [バランサ識別子]/
ApJServBalance [バランサ識別子] [コンテナ識別子1]
ApJServBalance [バランサ識別子] [コンテナ識別子2]
ApJServHost [コンテナ識別子1] ajpv12://A:a/
ApJServHost [コンテナ識別子2] ajpv12://B:b/

サーバマシン2

JServlet環境定義ファイル

[containername].ipaddress=A
[containername].port=a

サーブレット・コンテナ環境定義ファイル

<Connector 中略>
<Parameter name="ipaddress" value="A" />
<Parameter name="port" value="a" />
</Connector>

サーバマシン3

JServlet環境定義ファイル

[containername].ipaddress=B
[containername].port=b

サーブレット・コンテナ環境定義ファイル

<Connector 中略>
<Parameter name="ipaddress" value="B" />
<Parameter name="port" value="b" />
</Connector>

[WWWサーバがInterstage HTTP Server以外の場合]

サーバマシン

環境定義ファイル

定義例

サーバマシン1

サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイル

・複数のWebアプリケーションの場合
Mount [Webアプリケーション識別子1] [コンテナ識別子1]
Mount [Webアプリケーション識別子2] [コンテナ識別子2]
Container [コンテナ識別子1] ajpv12://A:a/
Container [コンテナ識別子2] ajpv12://B:b/

・同一Webアプリケーションの場合
Mount [Webアプリケーション識別子] [コンテナ識別子1]
Mount [Webアプリケーション識別子] [コンテナ識別子2]
Container [コンテナ識別子1] ajpv12://A:a/
Container [コンテナ識別子2] ajpv12://B:b/

サーバマシン2

Interstage HTTP Serverの場合と同じ。

サーバマシン3

Interstage HTTP Serverの場合と同じ。

image
 セキュリティ対策のため、運用時にはサーブレット・コンテナ環境定義ファイルのConnectorタグのParameterタグのname属性acsaddressでアクセスを許可するサーブレット・ゲートウェイを指定することをお勧めします。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2006