Interstage Application Server インストールガイド −Windows(R)−

1.2.3 上書きインストール

　Interstageは上書きインストールをサポートしています。
　上書きインストールは、すでにインストールされている古いバージョン、または下位エディション製品をアンインストールすることなく、新しいバージョン、または上位エディションへアップグレードする機能です。
　また、コンポーネントの追加や削除も行えます。

　上書きインストール後は環境資源が引き継がれるため、環境の再作成を行うことなく運用することができます。ただし、運用形態を変更する場合は環境の再作成を行ってください。詳細は“Interstage運用ガイド”の“環境設定”を参照してください。

　上書きインストールを行う場合は、“サーバ カスタムインストール”を選択してください。

• Interstage V2系以前への上書きインストールは行えません。
• データベース連携サービスを上書きインストール後に、環境の移行を行う必要があります。環境の移行方法については、“移行ガイド”を参照してください。
• 上書きインストールを行う前に、同一サーバ上で動作している以下の製品を停止してください。
  • Systemwalker CentricMGR
  • Systemwalker OperationMGR
  • Interstage Traffic DirectorおよびIPCOMサーバ負荷計測エージェント（注）
    （注）Enterprise Editionのみ使用可能です。
• 上書きインストールを行う前に、同一サーバ上で動作しているInterstage運用APIを使用するアプリケーションプログラムを停止してください。
• SOAPサービスを上書きインストールした場合、Webサービス情報情報ファイルを移行する必要があります。Webサービス情報管理ファイルの移行方法については、“移行ガイド”を参照してください。
  また、古いバージョン、または下位エディションの以下のディレクトリが変名されます。
  • 上書きインストール前：C:\Interstage\F3FMsoap\webapps
  • 上書きインストール後：C:\Interstage\F3FMsoap\webapps_bak
• イベントサービスを上書きインストールする場合は、インストールされている製品およびインストールする製品のバージョン／エディションにより、環境の移行を行う必要があります。環境の移行方法については、“移行ガイド”を参照してください。
• InfoDirectoryを上書きインストールする場合は、“InfoDirectory 使用手引書”を参照してください。
• ebXML Message Serviceを上書きインストールする場合は、環境の移行を行う必要があります。必ず、上書きインストール前に“移行ガイド”を参照してください。
• 本バージョン・レベル以外のInterstageに同梱のJava実行環境サーバパッケージをインストールしている場合は、既存のJava実行環境サーバパッケージをアンインストールするか、または本製品に添付のInterstage Java実行環境サーバパッケージにインストールしなおしてください。

　上書きインストールが可能な組み合わせについて下表に示します。

		インストールする製品
インストールされている製品		Interstage Application Server Enterprise Edition V5.0L20	Interstage Application Server Standard Edition V5.0L20
Interstage V2系以前		×	×
Interstage Application Server V3.x	Enterprise Edition	○	×
	Standard Edition	○	○
	Web Edition	○	○
	Web-J Edition	×	×
Interstage Application Server V4.x	Enterprise Edition	○	×
	Standard Edition	○	○
	Web-J Edition	×	×
Interstage Application Server V5.0L10	Enterprise Edition	○	×
	Standard Edition	○	○
	Web-J Edition	×	×
Interstage Application Server V5.0L20	Enterprise Edition	−	×
	Standard Edition	○	−
	Web-J Edition	×	×
	Plus	×	×

○：上書きインストール可能です。
×：上書きインストール不可能です。
−：同一製品での上書きは、追加する機能はインストールし、削除する機能はアンインストールされます。