Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 - |
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第8章 HA機能 | > 8.4 PRIMECLUSTERを使用したディレクタサーバのフェイルオーバ |
ここでは、PRIMECLUSTERにおけるクラスタアプリケーションの作成について説明します。
Shunsakuは、スタンバイ運用のクラスタアプリケーションとして動作します。
複数のディレクタサーバがある場合、以下の作業をディレクタサーバ分だけ実施してください。
作業 |
|
|
---|---|---|
○ |
− |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
○ |
○ |
|
− |
○ |
|
− |
○ |
|
− |
○ |
○:必要、−:不要
クラスタアプリケーションの作成の詳細については、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”のクラスタアプリケーションの構築を参照してください。
スタンバイ運用のクラスタアプリケーションを作成します。
クラスタアプリケーションを構成するノードの設定方法を以下に示します。
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
userApplicationを構成するノード |
Machines[0] |
運用サーバとなるディレクタサーバを指定します。 |
Machines[1] |
待機サーバとなるディレクタサーバを指定します。 |
N:1の運用待機で2つ目以降のクラスタアプリケーションを作成する場合、“Machines[0]”には、これまでのクラスタアプリケーション設定時の“Machines[0]”とは異なる運用サーバを指定します。
“Machines[1]”には、これまでのクラスタアプリケーション設定時の“Machines[1]”と同じ待機サーバを指定します。
“8.1.1 ディレクタサーバのフェイルオーバ機能”にある、2:1の運用待機の場合の設定例を以下に示します。
クラスタアプリケーション
設定箇所
設定項目
設定値
1番目のクラスタアプリケーション
userApplicationを構成するノード
Machines[0]
運用サーバ1となるディレクタサーバ(ノード1)を指定します。
Machines[1]
運用サーバ1の待機サーバとなるディレクタサーバ(ノード2)を指定します。
2番目のクラスタアプリケーション
userApplicationを構成するノード
Machines[0]
運用サーバ2となるディレクタサーバ(ノード3)を指定します。
Machines[1]
運用サーバ2の待機サーバとなるディレクタサーバ(ノード2)を指定します。
クラスタアプリケーションを作成する場合に設定する属性を以下に示します。
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
userApplicationの属性 |
AutoStartUp |
“Yes”を選択します。 |
AutoSwitchOver |
“HostFailure|ResourceFailure|Shutdown”を選択します。 |
|
HaltFlag |
“Yes”を選択します。 |
|
StandbyTransitions |
“ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest”を選択します。 |
|
LicenseToKill |
Shunsakuを構成するすべてのクラスタアプリケーションに同一のグループを指定します。グループの後に、業務優先度として“20X”を指定します。たとえば、グループ“A”の場合、“A20X”を指定します。 |
Shunsakuの起動または停止は、クラスタアプリケーションの起動または停止と連動させます。そのため、Startスクリプト、StopスクリプトおよびCheckスクリプトを提供します。
Cmdlineリソースを作成し、Startスクリプト、StopスクリプトおよびCheckスクリプトをCmdlineリソースに設定します。
各スクリプトの格納場所を以下に示します。
スクリプト名 |
格納場所 |
---|---|
Startスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shunstart |
Stopスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shunstop |
Checkスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shuncheck |
Cmdlineリソースの設定では以下の項目を設定します。
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
Cmdlineの設定 |
Startスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shunstart Shunsakuシステム名 |
Stopスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shunstop Shunsakuシステム名 |
|
Checkスクリプト |
/etc/opt/FJSVshnsk/etc/HA/shuncheck Shunsakuシステム名 引継ぎIPアドレスまたはホスト名 |
|
Flagの設定 |
CLUSTEREXCLUSIVE |
“Yes”を選択します。 |
Checkスクリプトの“引継ぎIPアドレスまたはホスト名”に引継ぎIPアドレスを指定する場合、作成するクラスタアプリケーションで使用する引継ぎIPアドレスを指定してください。
ホスト名を指定する場合、作成するクラスタアプリケーションで使用する引継ぎIPアドレスに対応した一意のホスト名を指定してください。これは物理IPアドレスに対応したホスト名とは異なる名前です。
クラスタアプリケーションの起動に合わせて共用ディスク上のファイルシステムをマウントするために、ファイルシステムをFsystemリソースとして使用します。
Fsystemリソースを作成し、Shunsakuの起動時に共用ディスク上のファイルシステムが使用できるようにしてください。
共用ディスクをGDSリソースとしてクラスタアプリケーションに登録する場合の設定では、共用ディスクを切替えディスクとして使用するため、以下の項目を設定します。
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
GDSリソースの設定 |
StandbySupport |
“no”を選択します。 |
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
Disk Classの用途設定 |
排他使用 |
“する”を選択します。 |
HotStandby運用 |
“しない”を選択します。 |
GLSの“IPアドレス引継ぎ”による引継ぎIPアドレスを使用する場合は、GLSリソースを作成します。
引継ぎIPアドレスの設定を行い、Shunsakuから引継ぎIPアドレスが使用できるようにしてください。
PRIMECLUSTERの“引継ぎネットワークリソース”による引継ぎIPアドレスを使用する場合は、引継ぎネットワークリソースの作成を行います。
引継ぎIPアドレスの設定を行い、Shunsakuから引継ぎIPアドレスが使用できるようにしてください。
クラスタアプリケーションを作成します。
クラスタアプリケーションを作成する場合の設定では、以下の項目を設定します。
設定箇所 |
設定項目 |
設定値 |
---|---|---|
userApplication名と運用形態の設定 |
運用形態 |
“Standby”を選択します。 |
SysNodeの設定 |
選択されたSysNode |
クラスタアプリケーションを実行するSysNode名に、ディレクタサーバを設定します。 |
属性の設定 |
AutoStartUp |
“Yes”を選択します。 |
AutoSwitchOver |
“HostFailure|ResourceFailure|ShutDown”を設定します。 |
|
HaltFlag |
“Yes”を選択します。 |
|
StandbyTransitions |
“ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest”を設定します。 |
|
Resourceの選択 |
選択されたResource |
クラスタアプリケーションで使用するリソースを選択し、追加します。 |
N:1の運用待機で2つ目以降のクラスタアプリケーションを作成する場合、運用サーバとなるSysNode名には、これまでのクラスタアプリケーション設定時に指定した運用サーバとは異なるサーバを指定します。
待機サーバとなるSysNode名には、これまでのクラスタアプリケーション設定時に指定した待機サーバと同じサーバを指定します。
クラスタアプリケーションの依存関係の設定を行います。依存関係の設定はN:1の運用待機を構成する場合のみ行います。
クラスタアプリケーションの排他設定では、Shunsakuを構成するすべてのクラスタアプリケーションを同一のグループにし、業務優先度には“高い”を設定してください。
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