Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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第5章 バックアップ・リカバリ> 5.1 バックアップ・リカバリの概要

5.1.1 オペレーションログファイルとバックアップデータの関係

オペレーションログファイルとは、Shunsakuの更新操作を更新ログデータとして蓄積するファイルです。

Shunsakuのデータを更新すると、オペレーションログファイルに更新ログデータが書き出されるため、バックアップ取得以降の任意の時点にリカバリすることや、バックアップ処理中にAPIによる更新処理を行うことができます。

オペレーションログファイルに蓄積された更新ログデータは、ディレクタデータファイルのバックアップが完了し、バックアップの終了宣言時に破棄されます。したがって、オペレーションログファイルには、最後にバックアップした時点から現時点までのログデータが蓄積されていることになります。

以下に、1日の運用の終了後にディレクタデータファイルをバックアップする例を示します。

[図:ディレクタデータファイルのバックアップ例]

リカバリ時には、最後にバックアップしたデータにオペレーションログファイルに蓄積された更新ログデータを適用します。これにより、バックアップ開始時点から障害が発生した直前までの範囲であれば、どの時点にもリカバリすることができます。

ここで重要なのは、リカバリ対象のデータ(ディレクタデータ)と、リカバリ時に必要なデータ(バックアップデータと更新ログデータ)が同時に壊れることのないよう、別のディスクに配置することです。
ディレクタデータファイルとオペレーションログファイルが同時に壊れた場合、バックアップ時点からの更新ログデータが消失してしまうため、バックアップ開始時点までのリカバリのみ可能となります。
また、ディレクタデータファイルとバックアップデータが同時に壊れた場合、リカバリを行うための情報が消失してしまうため、ディレクタデータファイルのリカバリができなくなります。


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