Interstage Application Server 移行ガイド
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第7章 Interstage Application Server V4からの移行> 7.3 EJBアプリケーションの移行> 7.3.1 ロードバランス機能について

7.3.1.2 Light EJBコンテナ機能を使用する場合

■Interstageの環境設定

 ロードバランスを運用するロードバランス管理サーバにおいて、以下の作業を行います。

1.ロードバランス管理サーバの環境設定

(1)Interstage動作環境定義の変更


 以下のInterstage動作環境定義に、ロードバランス管理サーバのホスト名とポート番号を設定します。
 Interstageのインストールフォルダ\td\etc\isreg\isinitdef.txt

[設定する内容]

  LBO USE = yes


 以下のInterstage動作環境定義に、ロードバランス管理サーバのホスト名とポート番号を設定します。
TD_HOME/etc/isreg/isinitdef.txt
TD_HOME:コンポーネントトランザクションサービスのインストールディレクトリ
[設定する内容]

  LBO USE = yes

(2)Interstage動作環境の設定

 Interstageの初期化(isinit)で指定する運用形態には、TYPE1またはTYPE2を選択し、必ずEJBオプションを指定してください。

>isinit TYPE1 EJB


(3)Interstageの起動

 isstartコマンドを使用して、Interstageを起動します。

>isstart

2.業務サーバの環境設定

 ロードバランス対象のEJBアプリケーションが動作するすべての業務サーバ上で、以下の作業を行います。

(1)Interstage動作環境定義の変更


 以下のInterstage動作環境定義に、ロードバランス管理サーバのホスト名とポート番号を設定します。
 Interstageのインストールフォルダ\td\etc\isreg\isinitdef.txt
[設定する内容]
  NS USE = remote
  NS Host Name = [ロードバランス管理サーバのホスト名]
  NS Port Number = [ロードバランス管理サーバのポート番号]
  IR USE = local


 以下のInterstage動作環境定義に、ロードバランス管理サーバのホスト名とポート番号を設定します。
TD_HOME/etc/isreg/isinitdef.txt
TD_HOME:コンポーネントトランザクションサービスのインストールディレクトリ
[設定する内容]
  NS USE = remote
  NS Host Name = [ロードバランス管理サーバのホスト名]
  NS Port Number = [ロードバランス管理サーバのポート番号]
  IR USE = local

(2)Interstage動作環境の設定

 Interstageの初期化(isinit)で指定する運用形態には、TYPE3を選択し、EJBオプションを指定してください。

(3)ロードバランスの設定

 odsetlboコマンドまたはisinitコマンドを使用して、ロードバランスの設定を行います。
 以下にodsetlboコマンドを使用する場合の例を示します。

>odsetlbo -r -h [ロードバランス管理サーバのホスト名] -p [ロードバランス管理サーバのポート番号]

■LightEJBコンテナの作成

1.業務サーバ、ロードバランス管理サーバのLightEJBコンテナ作成

J2EE Deploymentツールを使用する場合

 J2EE Deploymentツールを使用して、ロードバランス対象のLightEJBコンテナを作成します。

ejbinstalleb コマンドを使用する場合

 ejbmakecontainerコマンドを使用して、ロードバランス対象のLightEJBコンテナを作成します。

>ejbmakecontainer [LightEJBコンテナ定義]

■EJBアプリケーションの配備

1.業務サーバ、ロードバランス管理サーバのEJBアプリケーションの配備

 ロードバランスを運用するロードバランス管理サーバ、業務サーバにおいて、以下の作業を行います。

J2EE Deployment ツールを使う場合

(1)EJBアプリケーションの配備

 J2EE Deploymentツールを使用して、ロードバランス対象のLightEJBコンテナにEJBアプリケーションを配備します。

(2)インプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDの確認

 ejbinfoapfolderコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDを表示します。

>ejbinfoapfolder EJBアプリケーション名

(3)ネーミングサービスからEJBアプリケーション名の削除

 OD_or_admコマンドを使用して、EJBアプリケーション名を削除します。

>OD_or_adm -d -n [EJBアプリケーション名]

ejbinstalleb コマンドを使用する場合

(1)EJBアプリケーションの配備

 ejbinstallebコマンドにより、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを配備します。このとき、必ず-Nオプションを指定してください。

>ejbinstalleb -N -s LightEJBコンテナ名 インストール元ディレクトリ名

2.ロードバランス管理サーバのロードバランスオブジェクトグループの登録

(1)ロードバランスオブジェクトグループの登録

 OD_or_admコマンドを使用して、ロードバランスオブジェクトグループを登録します。ロードバランスオブジェクトグループ名には、ロードバランス対象のEJBアプリケーション名を指定してください。
 なお、このときに-g lbオプションを指定してください。

>OD_or_adm -c [インタフェースリポジトリID] -a [インプリメンテーションリポジトリID] -g lb -n [ロードバランスオブジェクトグループ名]

3.業務サーバのロードバランスオブジェクトグループへの登録

(1)ロードバランス対象のEJBアプリケーションをロードバランスオブジェクトグループへ登録

 odadministerlbコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを、ロードバランスオブジェクトグループへ登録します。バランスオブジェクトグループ名には、ロードバランス対象のEJBアプリケーション名を指定してください。
 ロードバランスオブジェクトグループへの登録は、“-h”で指定する業務サーバのホスト数分行ってください。

>odadministerlb -c [インタフェースリポジトリID] -a [インプリメンテーションリポジトリID ] -h [業務サーバのホスト名] -p [業務サーバのポート番号] -n [ロードバランスオブジェクトグループ名]

■LightEJBコンテナの起動

1.ロードバランス管理サーバのLightEJBコンテナ起動

(1)LightEJBコンテナの起動

 isstartwuコマンドにより、LightEJBコンテナを起動します。

>isstartwu [LightEJBコンテナ名]

2.業務サーバのLightEJBコンテナ起動

(1)LightEJBコンテナの起動

 isstartwuコマンドにより、LightEJBコンテナを起動し、クライアントから運用を開始します。

>isstartwu [LightEJBコンテナ名]

■LightEJBコンテナの停止

1.ロードバランス管理サーバのLightEJBコンテナの停止

(1)LightEJBコンテナの停止

 isstopwuコマンドにより、LightEJBコンテナを停止します。

>isstopwu [LightEJBコンテナ名]

2.業務サーバのLightEJBコンテナの停止

(1)LightEJBコンテナの停止

 isstopwuコマンドにより、LightEJBコンテナを停止します。

>isstopwu [LightEJBコンテナ名]

■EJBアプリケーションの上書き配備

1.ロードバランス管理サーバのEJBアプリケーションのロードバランスグループの削除

(1)インプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDの確認

 ejbinfoapfolderコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDを表示します。

>ejbinfoapfolder EJBアプリケーション名

(2)ロードバランスオブジェクトグループの削除

 odadminsterlbを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを、ロードバランスオブジェクトグループから削除します。バランスオブジェクトグループ名には、ロードバランス対象のEJBアプリケーション名を指定してください。管理サーバと業務サーバのホスト数分行ってください。

>odadministerlb -d -c [インタフェースリポジトリID] -a [インプリメンテーションリポジトリID] -h [管理サーバのホスト名] -n [EJBアプリケーション名(ロードバランスオブジェクトグループ名)]

 

>odadministerlb -d -c [インタフェースリポジトリID -a インプリメンテーションリポジトリID] -h [業務サーバのホスト名] -n [EJBアプリケーション名(ロードバランスオブジェクトグループ名)]

(3) オブジェクトリファレンスの解除

OD_or_admコマンドを使用して、ロードバランスオブジェクトグループを削除します。

>OD_or_adm -d -n EJBアプリケーション名

2.ロードバランス管理サーバ、業務サーバのEJBアプリケーションの上書き配備

J2EE Deployment ツールを使う場合

(1)EJBアプリケーションの上書き配備

 J2EE Deploymentツールを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを上書き配備します。

(2)ネーミングサービスからEJBアプリケーション名の削除

 OD_or_admコマンドを使用して、EJBアプリケーション名を削除します。

>OD_or_adm -d -n [EJBアプリケーション名]

ejbinstalleb コマンドを使用する場合

(1)EJBアプリケーションの上書き配備

ejbuninstallebコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを上書き配備します。

>ejbinstalleb -N -s [LightEJBコンテナ名] [インストール元ディレクトリ名]

3.ロードバランス管理サーバのロードバランスオブジェクトグループの登録

(1) ロードバランスオブジェクトグループの登録

 OD_or_admコマンドを使用して、ロードバランスオブジェクトグループを登録します。ロードバランスオブジェクトグループ名には、ロードバランス対象のEJBアプリケーション名を指定してください。
 なお、このときに-g lbオプションを指定してください。

>OD_or_adm -c [インタフェースリポジトリID] -a [インプリメンテーションリポジトリID] -g lb -n [ロードバランスオブジェクトグループ名]

(2)ロードバランス対象のEJBアプリケーションをロードバランスオブジェクトグループへ登録

 odadministerlbコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを、ロードバランスオブジェクトグループへ登録します。
 ロードバランスオブジェクトグループへの登録は、“-h”で指定する業務サーバのホスト数分行ってください。

>odadministerlb -c [インタフェースリポジトリID] -a [インプリメンテーションリポジトリID ] -h [業務サーバのホスト名] -p [業務サーバのポート番号] -n [ロードバランスオブジェクトグループ名]

■EJBアプリケーションの配備解除

1.ロードバランス管理サーバのEJBアプリケーションの配備解除

(1)インプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDの確認

 ejbinfoapfolderコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDとインタフェースリポジトリIDを表示します。

>ejbinfoapfolder EJBアプリケーション名

(2)ロードバランスオブジェクトグループの解除

 odadminsterlbを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを、ロードバランスオブジェクトグループから削除します。管理サーバと業務サーバのホスト数分行ってください。

>odadministerlb -d -c [インタフェースリポジトリID -a インプリメンテーションリポジトリID] -h [管理サーバのホスト名] -n [EJBアプリケーション名(ロードバランスオブジェクトグループ名)]

 

>odadministerlb -d -c [インタフェースリポジトリID -a インプリメンテーションリポジトリID] -h [業務サーバのホスト名] -n [EJBアプリケーション名(ロードバランスオブジェクトグループ名)]

(3) オブジェクトリファレンスの解除

 OD_or_admコマンドを使用して、ロードバランスオブジェクトグループを削除します。

>OD_or_adm -d -n EJBアプリケーション名

2.ロードバランス管理サーバ、業務サーバのEJBアプリケーションの配備解除

J2EE Deploymentツールを使う場合

(1) EJBアプリケーションの配備解除

 J2EE Deploymentツールを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを配備解除します。

ejbinstallebコマンドを使用する場合

(1)EJBアプリケーションの配備解除

 ejbuninstallebコマンドを使用して、ロードバランス対象のEJBアプリケーションを配備解除します。

>ejbuninstalleb -s [LightEJBコンテナ] [EJBアプリケーション名]

■LightEJBコンテナの削除

1.業務サーバ、ロードバランス管理サーバのLightEJBコンテナの削除

(1) EJBアプリケーションの配備解除

 LightEJBコンテナの削除前に、EJBアプリケーションの配備解除を実施してください。

(2)LightEJBコンテナの削除

J2EE Deployment ツールを使う場合

 J2EE Deploymentツールを使用して、ロードバランス対象のLightEJBコンテナを削除します。

ejbinstalleb コマンドを使用する場合

 ejbdelcontainerコマンドを使用して、ロードバランス対象のLightEJBコンテナを作成します。

>ejbdelcontainer [LightEJBコンテナ名]


 ロードバランス対象のEJBアプリケーションをロードバランスオブジェクトグループか

らの削除をしないで、上書き配備、または、配備解除を行った場合は、

以下のエラーが出力されます。

 ロードバランス対象のEJBアプリケーションをロードバランスオブジェクトグループからの削除をしないで、上書き配備、または、配備解除を行った場合は、以下のエラーが出力されます。


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