Interstage Application Server 移行ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第6章 Interstage Application Server V5からの移行

6.11 イベントサービスの移行

 イベントサービスは、以下の製品で利用可能です。

 ここでは、V5以前のイベントサービスの移行時の注意事項について説明します。

【V5以前から8.0へ移行する場合の注意事項】

■イベントチャネルを閉塞モードで停止する場合の停止処理

 8.0では、Point-To-Pointモデルのメッセージングモデルのイベントチャネルを閉塞モードで停止した場合の停止処理が以下のように変更になっています。

 V6.0(変更前)までの停止処理を行いたい場合は、essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドで設定できます。essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“essetcnf”および“essetcnfchnl”を参照してください。

■esmonitorchnlコマンドの表示形式

 8.0では、esmonitorchnlコマンドの表示形式が以下のように変更になっています。

 esmonitorchnlコマンドの表示形式の詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“esmonitorchnl”を参照してください。

■essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプション

 8.0では、essetcnfコマンドおよびessetcnfchnlコマンドのオプションが以下のように変更になっています。

■トレース情報

 8.0では、トレース情報がプロセス単位でも採取可能となったことから、イベントサービス運用時に必要なディスク容量、および共用メモリサイズが変更になっています。
 ディスク容量については“チューニングガイド”の“運用時に必要なディスク容量”−“Application Serverのサーバ機能を使用する場合”を、共用メモリサイズについては“チューニングガイド”の“Application Serverのサーバ機能運用時に必要なシステム資源”−“イベントサービスのシステム環境の設定”を参照してください。

■サンプルプログラム

 8.0では、C言語およびC++言語のサンプルプログラムは、Microsoft(R) Visual C++(R) .NET Standardのコンパイラ用に変更されています。

■イベントサービスのセットアップ、アンセットアップ

 V6.0以降において、イベントサービスおよびイベントファクトリのサービスのスタートアップの種類を"手動"に変更しています。イベントサービスおよびイベントファクトリの起動は、Interstage管理コンソールを使用して操作してください。essetupコマンドを使用してイベントサービスのセットアップを行った場合、システムの起動時にイベントサービスおよびイベントファクトリを自動的に起動させるには、サービスのスタートアップの種類を"自動"に変更してください。
 サービスのスタートアップの種類を確認するには、Administrator権限でログインし、[コントロールパネル]の[サービス]または[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を起動後、"EventService"および"EventFactory"のスタートアップの種類を参照します。サービスのスタートアップの種類を変更する場合には、"EventService"または"EventFactory"を選択し、[スタートアップ]または[プロパティ]により行います。

■イベントチャネルの起動

 V6.0以降において、イベントサービスの起動時にイベントチャネルを自動的に起動するモードをサポートしました。これにより、V5.x以前までInterstageの起動(イベントサービスの起動)後に行っていたイベントチャネルの起動処理が不要となります。
 イベントチャネル自動起動の設定は、Interstage管理コンソールまたはイベントサービス運用コマンド(essetcnf、essetcnfchnl)を使用して変更することができます。初期値は"自動起動する"です。


 イベントチャネルの自動起動を行う場合は、イベントサービスおよびイベントファクトリのサービスのスタートアップの種類を"手動"にしてください。esstartコマンドを使用してイベントサービスを起動する場合は、CORBAサービス(ネーミングサービスを含む)の起動が完了している必要があります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006