Interstage Application Server 移行ガイド
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第6章 Interstage Application Server V5からの移行> 6.8 Interstage シングル・サインオンの移行> 6.8.5 Javaアプリケーションの移行

6.8.5.2 Interstage Application Server Standard Edition, Enterprise Editionからの移行

 V5.x Interstage Application Server Standard Edition, Enterprise EditionからのJavaアプリケーションの移行手順について説明します。

■移行手順

 移行は以下の手順で行います。

  1. Javaアプリケーション資源のバックアップ
  2. パッケージのアンインストールとインストール
  3. Javaアプリケーション資源のリストア
  4. アプリケーションの再配置

1)Javaアプリケーション資源のバックアップ

 Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行時の手順と同様です。“Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行”を参照してください。

2)パッケージのアンインストールとインストール

 現在インストールされているパッケージをアンインストール後、本バージョンのパッケージをインストールします。

3) Javaアプリケーション資源のリストア

 Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行時の手順と同様です。“Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行”を参照してください。


 本バージョンではネットワークから利用者のパスワードが盗聴される危険性に対し、より安全な運用を行うために認証サーバは必ずSSL通信を行う必要があります。
 V5.xにおいて、クライアントからユーザID/パスワードを受け取り認証するJavaアプリケーションを認証サーバとSSL通信を行わない設定で運用していた場合には、“クライアントからユーザID/パスワードを受け取り認証するJavaアプリケーションで認証サーバとSSL通信を行わない設定の移行”を参照してJavaアプリケーションを移行してください。

4)アプリケーションの再配備

 Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行時の手順と同様です。“Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの移行”を参照してください。

■ISAuthorizationCredentialオブジェクトのgetExtraDataメソッドでユーザ属性を取得するアプリケーションの移行

 getExtraDataメソッドでユーザ属性を取得するアプリケーションを移行する時には、V5.xのリポジトリサーバの定義ファイルを用いて、リポジトリサーバを移行してください。

■ISAuthorizationCredentialオブジェクトから利用者情報を取得するアプリケーションの移行

 ISAuthorizationCredentialオブジェクトから利用者情報を取得するアプリケーションを移行する時には、Interstage管理コンソールの[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]をクリックし、[Webアプリケーションとの連携]の[ユーザ情報の通知]の設定を“通知する”に変更して[適用]ボタンをクリックしてください。

クライアントからユーザID/パスワードを受け取り認証するJavaアプリケーションで認証サーバとSSL通信を行わない設定の移行

 本バージョンでは認証サーバはSSL環境で運用されます。以下の手順でJavaアプリケーションを移行してください。

  1. ログイン構成ファイルのauthserverオプションで指定するURLは、アクセスする認証基盤のURLを参照して変更してください。なお、指定する形式は「認証基盤のURL+“/ssoatcag”」です。アクセスする認証基盤をInterstage管理コンソールで環境定義している場合には、Interstage管理コンソールの[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブを選択し、[リポジトリサーバ詳細設定[表示]]をクリックし、[認証基盤の情報]の[認証基盤のURL]に設定している認証基盤のURLを参照してください。
  2. 認証サーバのサイト証明書、およびその証明書の発行者である認証局証明書を取得してトラストストアファイルを作成します。
  3. javaVM起動時にシステムプロパティjavax.net.ssl.trustStoreで作成したトラストストアファイルを指定します。

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