Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第11部 保守編> 第28章 バックアップコマンド

28.4 ihsrestore

名前

 ihsrestore − Interstage HTTP Serverの資源のリストア・移入

形式

 ihsrestore -d directory [-t pass|all] [-h host_table]

機能説明

 ihsrestoreコマンドは、ihsbackupコマンドでバックアップ・移出を行ったInterstage HTTP Serverの資源のリストア・移入を行います。
 以下に、本コマンドのオプションと引数を説明します。

-d directory

 Interstage HTTP Server資源の格納ディレクトリ名(絶対パス)を指定します。ihsbackupコマンドで指定したディレクトリ名を指定してください。

-t

 リストア・移入の対象とする資源を以下から指定します。

 pass
 環境定義ファイル(httpd.conf)の他に、パスワードファイルをリストア・移入の対象とします。なお、本オプションを指定するには、ihsbackupコマンド実行時に-t passまたは-t allオプションを指定する必要があります。-tオプションを省略してバックアップ・移出を行った資源に対してリストア・移入を行う場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)だけを対象とします。
 all
 環境定義ファイル(httpd.conf)の他に、パスワードファイルおよびDocumentRootディレクティブで指定されているディレクトリをリストア・移入の対象とします。なお、本オプションを指定するには、ihsbackupコマンド実行時に-t allオプションを指定する必要があります。-tオプションを省略してバックアップ・移出を行った資源に対してリストア・移入を行う場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)だけを対象とします。-t passオプションを指定してバックアップ・移出を行った資源に対してリストア・移入を行う場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)およびパスワードファイルを対象とします。

 本オプションを省略した場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)だけを対象とします。
 バックアップ・移出の対象となる資源については、“Interstage Application Server 運用ガイド”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。

-h host_table

 移入時に、ホスト名/IPアドレスを変更する必要がある場合、変更前と変更後のホスト名/IPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定することにより、移入処理時に自動的にホスト名/IPアドレスを変換することができます。
 指定するファイルは、以下のように記述します。
 −コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。
 −半角スペース、タブは、無視します。

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  (変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス)
               :

# Host name conversion definition
  (変換前のホスト名) > (変換後のホスト名)
               :

例)ホスト名およびIPアドレスを以下のように変換する場合
 −変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”
 −変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”
 −変換前:ホスト名“www.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“www.interstage.com”
 −変換前:ホスト名“host1.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“host2.fujitsu.com”

### Host IP conversion table ###

# IP address conversion definition
  192.168.0.1 > 192.168.0.3
  192.168.0.2 > 192.168.0.4

# Host name conversion definition
  www.fujitsu.com > www.interstage.com
  host1.fujitsu.com > host2.fujitsu.com

 なお、本オプションを省略した場合は、ホスト名/IPアドレスを変換しません。

注意事項

使用例


 Interstage HTTP Serverの資源をリストアします。

 ihsrestore -d X:\Backup -t all


 Interstage HTTP Serverの資源をリストアします。

 ihsrestore -d /backup -t all


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