Interstage Application Server リファレンスマニュアル（コマンド編）

23.7 ssosetsvc

名前

　ssosetsvc　−　リポジトリサーバのサービス依存関係の設定

形式

　ssosetsvc repname

機能説明

　Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバを起動するには、SSOリポジトリを事前に起動しておく必要があります。
　SSOリポジトリとリポジトリサーバとの間にサービスの依存関係を設定することで、システム起動時のサービス開始において、SSOリポジトリを起動してからリポジトリサーバを起動するようになります。
　本コマンドを用いて、Interstage HTTP Serverのサービス(FJapache)が依存するコンポーネントに、Interstage Smart Repository(リポジトリ名)を設定します。これにより、サービス名(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))とサービス名(FJapache)は以下の依存関係となります。

• サービス名(FJapache)を起動すると、サービス名(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))が連動して起動されます。
• サービス名(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))を起動しても、サービス名(FJapache)は連動して起動されません。
• サービス名(FJapache)を停止しても、サービス名(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))は連動して停止されません。
• サービス名(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))を停止すると、サービス名(FJapache)も連動して停止できます。

　また、Interstatge管理コンソールの[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ:状態]画面の“状態”と、[システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面のSSOリポジトリのリポジトリ名の“状態”とは、以下の依存関係となります。

• [Webサーバ] > [Webサーバ:状態]画面からWebサーバ(Interstage HTTP Server)を起動すると、[リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面のSSOリポジトリの“リポジトリ名”が連動して起動されます。
• [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面からSSOリポジトリの“リポジトリ名”を停止する際、Webサーバ(Interstage HTTP Server)が起動状態の場合には、“リポジトリ名”を停止することができません。あらかじめ、[Webサーバ] > [Webサーバ:状態]画面からWebサーバ(Interstage HTTP Server)を停止してください。

　以下に、ssosetsvcコマンドのオプションと引数を説明します。

repname

　SSOリポジトリのリポジトリ名を指定します。
　リポジトリ名は以下の方法で確認してください。
　リポジトリサーバのInterstage管理コンソールを使用して、[システム] >[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブの[リポジトリサーバ詳細設定[表示]]、または[詳細設定[表示]]をクリックし、[リポジトリ]の[リポジトリ名]を確認してください。

メッセージ

　正常終了時には以下のメッセージが表示されます。

　　Reconfiguring the FJapache service
　　The FJapache service has been reconfigured successfully.

　上記以外のメッセージが出力された場合には、“メッセージ集”を参照し、エラー対処を行ってください。

注意事項

• 本コマンドは管理者権限で実行してください。
• 対象とするSSOリポジトリの状態が“Active”または“Stopped”の場合のみ、本コマンドを使用してください。SSOリポジトリの状態は、Smart Repository運用コマンド(ireplist)により確認することができます。
• サービス画面をもちいて、Interstage HTTP Serverのサービス(FJapache)の依存関係にInterstage Smart Repository(リポジトリ名)が正しく設定されているかを確認してください。リポジトリ名に誤りがある場合には、再度、依存関係を設定しなおしてください。
• SSOリポジトリのリポジトリ名を変更した場合には、本コマンドを用いてサービス依存関係を設定してください。
• SSOリポジトリを削除した場合には、ssounsetsvcコマンドを用いて、サービス依存関係を解除してください。
• クラスタサービスを使用する場合には、本コマンドを用いてサービス依存関係を設定する必要はありません。

使用例

　SSOリポジトリ“ssorep”とのサービスの依存関係を設定します。

ssosetsvc ssorep