Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第2部 OLTPシステム運用編> 第7章 データベース連携サービス運用コマンド

7.5 otssetrsc

名前

 otssetrsc − リソース定義の登録/削除

形式

  1. リソース定義の登録
     otssetrsc [-a] [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
  2. リソース定義の上書き登録
     otssetrsc -o [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
  3. リソース定義の登録を削除
     otssetrsc -d -n リソース定義名
  4. リソース定義の登録状況の参照
     otssetrsc -l
     otssetrsc -l [-n リソース定義名]

機能説明

 otssetrscコマンドは、以下の処理を行います。

 以下に、otssetrscコマンドのオプションを説明します。

-a

 リソース定義の登録を行います。

-w

 クラスタ環境のセットアップ時に、待機系のセットアップを行います。

-o

 リソース定義の登録を上書きモードで行います。-dで削除してから-aで登録するのと同じ動作になります。

-d

 リソース定義の削除を行います。

-u UID

 データベース管理者のユーザ名を指定します。

 ObjectTransactionServiceのサービス起動者のアカウントがリソース管理プログラム起動時有効になります(OTSのみ)。
 省略した場合には、リソース定義ファイルのUSERに記述されたユーザ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
 -gオプションと同時に指定する必要があります。

-g GID

 データベース管理者のグループ名を指定します(OTSのみ)。
 省略した場合には、リソース定義ファイルのGROUPに記述されたグループ名が有効になります。オプションまたはリソース定義ファイルで必ず指定してください。
 -uオプションと同時に指定する必要があります。

-rf リソース定義ファイルへのパス

 リソース定義ファイルへのパス名を指定します。リソース定義ファイルの格納先をフルパスで指定します。
 リソース定義ファイルのパス名の最大長は255です。

-l

 登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。登録したリソース定義名はすべて大文字で表示されます。
  % otssetrsc -l
  RESOURCE1
  RESOURCE2
  RESOURCE3
 登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。出力内容を以下に示します。
  % otssetrsc -l
  resource1
  resource2
  resource3

-l -n リソース定義名

 登録済みであるリソース定義ファイルのすべての情報をリソース定義名ごと表示します。表示される情報は、リソース定義を登録するときにコマンドに指定したリソース定義ファイルの情報と、リソース定義ファイルを登録した日付や時間です。出力内容を以下に示します。
 また、表示したリソース定義情報をファイルにリダイレクトすることで、リソース定義ファイルを作成することができます。万が一、登録したリソース定義ファイルを紛失した場合などに使用することができます。

  % otssetrsc -l -n resource1
  $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
  $ VERSION : 5
  # Basic Information
  NAME=resource1
  RSCTYPE=OTS
  # DB information
  RMNAME=Oracle_XA
  OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
  CLOSEINFO=
  THREADS=FALSE
  # Others
  OTS_RMP_PROC_CONC=5
 ※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。
  % otssetrsc -l -n resource1
  $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
  $ VERSION : 5
  # Basic Information
  NAME=resource1
  RSCTYPE=OTS
  # DB information
  RMNAME=Oracle_XA
  OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
  CLOSEINFO=
  THREADS=FALSE
  USER=user1
  GROUP=group1
  # Others
  OTS_RMP_PROC_CONC=5
※: $の行はシステムが自動的に付加します。省略された項目は、デフォルト値で表示されます。

注意事項

使用例

 リソース定義を登録する場合

 otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\resource1

 リソース定義を上書きで登録する場合

 otssetrsc -o -rf c:\temp\ots\resource1

 リソース定義の登録を削除する場合

 otssetrsc -d -n resource1

 特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

 otssetrsc -l -n resource1
  % otssetrsc -l -n resource1
  $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
  $ VERSION : 5
  # Basic Information
  NAME=resource1
  RSCTYPE=OTS
  # DB information
  RMNAME=Oracle_XA
  OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
  CLOSEINFO=
  THREADS=FALSE
  # Others
  OTS_RMP_PROC_CONC=5

 登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

 otssetrsc -l
  RESOURCE1
  RESOURCE2
  RESOURCE3

 リソース定義を登録する場合

 otssetrsc -a -rf /home/ots/resource1 -u otsuser -g otsgroup

 リソース定義を上書きで登録する場合

 otssetrsc -o -rf /home/ots/resource1

 リソース定義の登録を削除する場合

 otssetrsc -d -n resource1

 特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

 otssetrsc -l -n resource1
  % otssetrsc -l -n resource1
  $ registration time : 2001/03/27 12:04:30
  $ VERSION : 5
  # Basic Information
  NAME=resource1
  RSCTYPE=OTS
  # DB information
  RMNAME=Oracle_XA
  OPENINFO=Oracle_XA+Acc=P:///+SesTm=0
  CLOSEINFO=
  THREADS=FALSE
  USER=otsuser
  GROUP=otsgroup
  # Others
  OTS_RMP_PROC_CONC=5

 登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

 otssetrsc -l
  resource1
  resource2
  resource3


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