MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第12章 SMTP連携サービス> 12.2 機能

12.2.1 メッセージ交換

 SMTP連携サービスを利用することで、システム間で非同期なメッセージ交換が実現できます。

 SMTP連携サービスでは、メッセージは、メールシステム(sendmail)を使用して、通常の電子メールとして送受信されます。

 システム間でのメッセージ交換の概念モデルを図12.2に示します。
 なお、SMTP連携サービスでは、送信側のメッセージキューを送信キューおよび受信側のメッセージキューを受信キューと呼びます。

[図12.2 システム間のメッセージ交換]

 サーバアプリケーションAは、要求メッセージを作成し、そのメッセージヘッダの返信キュー名として受信キューa2を設定します。そして自システムの送信キューa1に送信します。送信したメッセージはシステムが自動的に対応する相手システムの受信キューb1に配送します。

 一方アプリケーションBは、自システムにある受信キューb1から受信するように作成します。アプリケーションBは、受信した要求メッセージに設定されている返信キュー名を見て、送信キューb2に応答メッセージを送信します。ここで、アプリケーションBが要求メッセージを受信する際に、システムがメッセージヘッダに設定されている返信キュー名を受信キューa2から送信キューb2へ自動的に変換します。

 メッセージキューの対応関係は、SMTP連携サービスの定義として指定するので、アプリケーションとは独立に設計することが可能です。アプリケーションは、システム間のメッセージ転送を意識することなく、システム内の通信と同様にメッセージ交換を行うことができます。


下へ12.2.1.1 メッセージキューとメールアドレスの対応関係
下へ12.2.1.2 メッセージ送信
下へ12.2.1.3 メッセージ受信

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