Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第4章 JNDI> 4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定

4.3.2 Oracleを使用する場合の環境設定

 Oracleを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。

 Oracle Real Application Clustersを使用する場合は、Oracle Real Application Clustersとの連携を参照してください。

■環境変数の設定

 設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。

◆設定項目

 以下の項目を設定してください。

 Oracle JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle製品のソフトウェアをインストールするために選択したディレクトリです。使用するOracleがインストールされている、Oracleホーム・ディレクトリを指定してください。
 詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

設定項目

Oracleのバージョン

JDK/JRE

設定値 (注1)

クラスパス

Oracle9i以前



1.3

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\classes12.jar
または
Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.jar
または
Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip

1.4

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\ojdbc14.jar

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.jar
または
Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip

Oracle10g以降



1.3

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\classes12.jar
または
Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip

Oracleホーム・ディレクトリ\jlib\orai18n.jar

1.4

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\ojdbc14.jar

Oracleホーム・ディレクトリ\jlib\orai18n.jar

注1)SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。

 OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

設定項目

Oracleのバージョン

設定値

パス

共通

Oracleホーム・ディレクトリ\bin

設定項目

Oracleのバージョン

設定値

ライブラリパス

Oracle9i以前

Oracleホーム・ディレクトリ/lib (注1)

Oracle10g以降

Oracleのインストールディレクトリ/lib32 (注2)

Oracleホーム・ディレクトリ/lib

ORACLE_HOME

共通

Oracleホーム・ディレクトリ

注1) 使用するドライバのバージョンにより必要なライブラリパスが異なります。詳細はOracleのマニュアルを参照してください。
注2) ライブラリパスは上記表に記載している順序で設定してください。

◆設定方法

1) IJServerを使用する場合の設定方法

 IJServerでWebアプリケーション、またはEJBアプリケーションを運用する場合は、以下のように設定してください。
 Interstage管理コンソールを使用する場合の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用する場合の詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

設定項目

設定方法


パス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のパス


ライブラリパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にライブラリパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のライブラリパス

クラスパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にクラスパスを設定してください。

  • J2EEプロパティのクラスパス
  • ワークユニット設定のクラスパス

クラスローダの分離をしないIJServerの場合、システム環境変数に設定しても有効となります。IJServerで使用するクラスパスの設定方法の詳細は“IJServerで使用するクラスの設定について”を参照してください。

Webアプリケーションのディレクトリ構成である“WEB-INF/lib”に、クラスパスに設定するJDBCドライバを格納しないでください。格納した場合、以下の機能が使用できない場合があります。

  • 事前コネクト
  • 異常時の再接続


ORACLE_HOME

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下に、ORACLE_HOMEを設定してください。

  • ワークユニット設定の環境変数

  ORALE_HOME=/opt/oracle

2) クライアント環境の場合の設定方法

 クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に設定例を記載します。

【Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例】

 [コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の環境変数ボタンをクリックしてください。


 Windows(R) 2000の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。なお、Windows(R) 98、Windows(R) Meの場合は、Autoexec.batを編集してください。

【コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例】

 クライアント機能を使用している場合のSun Microsystems社のホームページからダウンロードしたproviderutil.jar、fscontext.jarを利用する場合の設定例です。
 ORACLE_HOMEは、Oracleのインストールホーム・ディレクトリです。

set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\classes12
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\nls_charset12.jar
set CLASSPATH=C:\classes\providerutil.jar;%CLASSPATH%
set CLASSPATH=C:\classes\fscontext.jar;%CLASSPATH%
 [Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/classes12.jar
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/nls_charset12.jar
setenv CLASSPATH /classes/providerutil.jar:${CLASSPATH}
setenv CLASSPATH /classes/fscontext.jar:${CLASSPATH}

■File System Service Providerへのデータソース登録

 File System Service Providerに、データソースを登録します。Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドを使用して、Interstageにデータソースを登録する場合には、Interstageへのデータソース登録と同時に、File System Service Providerにデータソースを登録するように指定できます。
 この場合、本作業は必要ありません。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプ、または“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

 File System Service Providerにデータソースを登録する場合には、以下に格納されているサンプルソースを参考にしてデータソース登録アプリケーションを作成し、データソースを登録してください。
 データソース登録アプリケーションの詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

C:\Interstage\J2EE\sample\datasource\FJDSJNDILOCAL.java

 File System Service Providerにデータソースを登録した場合、PROVIDER_URLで指定した場所に“.bindings”というファイルが、作成されます。

■Interstageへのデータソース登録

 Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

 Interstageのクライアント機能をインストールしている場合には、J2EEリソースアクセス定義を使用します。詳細は、"J2EEリソースアクセス定義"を参照してください。

 Interstage管理コンソールで定義する定義項目、または表示される定義項目は以下のとおりです。

定義項目

定義例

意味

定義名

ISDS

J2EEアプリケーションでデータソースをlookupする時の名前

ユーザID

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのユーザ名

パスワード

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのパスワード

クラス名

com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory

File System Service Providerのクラス名

PROVIDER_URL

file:///C:\Interstage\J2EE\var\jndi

File System Service Providerにデータソースを登録したURL

データソース名

DS1

JDBCドライバに登録したデータソースの名前

ドライバタイプ/ネットワークプロトコル

thin/tcp

JDBCのドライバタイプと、ネットワークプロトコル

接続ホスト

host1

Oracleデータベースが存在するホスト名

接続ポート番号

10326

Oracleデータベースと通信するポート番号

グローバルトランザクションを使用する

使用しない

グローバルトランザクションを使用する場合の指定

.bindingsファイル

作成する

File System Service Providerにデータソースを登録する場合の指定


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