Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第4章 JNDI> 4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定

4.3.1 Symfowareを使用する場合の環境設定

 Symfowareを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。

 また、Interstageと別のサーバシステム上にあるSymfowareにアクセスする場合は、上記に加え、以下の作業を行ってください。

■環境変数の設定

 設定する環境変数の設定項目と動作環境ごとの設定方法は、以下のとおりです。

設定項目

 以下の項目を設定してください。

設定項目

設定値

パス

JDBCドライバのインストールディレクトリ\fjjdbc\bin

クラスパス

JDBCドライバのインストールディレクトリ\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar

設定項目

設定値

ライブラリパス


/opt/FJSVrdb2b/lib
/opt/FSUNiconv/lib
JDBCドライバのインストールディレクトリ/fjjdbc/bin

/opt/FJSVrdb2b/lib
/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin

クラスパス


JDBCドライバのインストールディレクトリ/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar

/opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar

設定方法

1) IJServerを使用する場合の設定方法

 IJServerでWebアプリケーション、またはEJBアプリケーションを運用する場合は、以下のように設定してください。
 Interstage管理コンソールを使用する場合の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用する場合の詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

設定項目

設定方法


パス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のパス


ライブラリパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にライブラリパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のライブラリパス

クラスパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にクラスパスを設定してください。

  • J2EEプロパティのクラスパス
  • ワークユニット設定のクラスパス

クラスローダの分離をしないIJServerの場合、システム環境変数に設定しても有効となります。IJServerで使用するクラスパスの設定方法の詳細は“IJServerで使用するクラスの設定について”を参照してください。

Webアプリケーションのディレクトリ構成である“WEB-INF/lib”に、クラスパスに設定するJDBCドライバを格納しないでください。格納した場合、以下の機能が使用できない場合があります。

  • 事前コネクト
  • 異常時の再接続

2) クライアント環境の場合の設定方法

 クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に設定例を記載します。

【Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例】

 [コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の環境変数ボタンをクリックしてください。


 Windows(R) 2000の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。なお、Windows(R) 98、Windows(R) Meの場合は、Autoexec.batを編集してください。

【コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例】

Symfoware JDBCドライバのインストールディレクトリが、C:\classes\SymfoJDBCの場合
set PATH=C:\classes\SymfoJDBC\fjjdbc\bin;%PATH%
set CLASSPATH=C:\classes\SymfoJDBC\fjjdbc\lib\fjsymjdbc2.jar;%CLASSPATH%
Symfoware JDBCドライバのインストールディレクトリが、/classes/SymfoJDBCの場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNrdb2b/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
setenv LD_LIBRARY_PATH /etc/opt/FSUNiconv/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
setenv LD_LIBRARY_PATH /classes/SymfoJDBC/fjjdbc/bin:${LD_LIBRARY_PATH}
setenv CLASSPATH /classes/SymfoJDBC/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:${CLASSPATH}
FJSVsymjdパッケージを/optにインストールした場合
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVrdb2b/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/bin:${LD_LIBRARY_PATH}
setenv CLASSPATH /opt/FJSVsymjd/fjjdbc/lib/fjsymjdbc2.jar:${CLASSPATH}

■JDBC ネーミングサービスの起動

 JDBCを使用する場合は、JDBCデータソースへの登録/参照、およびJ2EEアプリケーションを実行するためにSymfowareが提供するネーミングサービスを起動する必要があります。
 以下の手順でネーミングサービスを起動してください。

  1. Java環境を確認する
    Java環境の設定が行われているかを確認してください。Java環境の設定については、”Javaの環境設定”を参照してください。
     
  2. 環境変数を確認する
    環境変数の設定”に記載されている環境変数を設定してください。
     
  3. ネーミングサービスを起動する
    ネーミングサービスを起動してください。以下は、Javaコマンドを使用してネーミングサービスを起動し、ポート番号を10327に変更する例です。JDBCネーミングサービスのデフォルトのポート番号は10326です。

      java com.fujitsu.symfoware.jdbc2.naming.SYMNameService 10327


 名前変換を利用する場合、JDBCネーミングサービスが起動していないとエラーが発生し、以下のメッセージが出力されますので、JNDI名(%s)について確認してください。

javax.naming.InvalidNameException physical-name is invalid NAME = %s

 詳細は、“メッセージ集”の“lookup処理で例外が発生した場合の対処”を参照してください。

■JDBCネーミングサービスへのデータソースの登録

 JDBCを使用する場合は、JDBCネーミングサービスにデータソースを登録してください。
 以下の手順でJDBCデータソースを登録してください。

  1. Java環境を確認します。
    Java環境の設定が行われているかを確認してください。Java環境の設定については、”Javaの環境設定”を参照してください。
     
  2. 環境変数を確認します。
    環境変数の設定”に記載されている環境変数を設定してください。
     
  3. JDBCデータソース登録ツールを起動します。
    管理者権限をもつユーザIDで、Symfowareが提供するJDBCデータソース登録ツールを起動します。

      java com.fujitsu.symfoware.jdbc2.tool.FJJdbcTool
     
  4. JDBCデータソースを登録します。
    データソース一覧の[追加]ボタンをクリックし、データソースの登録に必要な情報を設定して[OK]ボタンをクリックします。

    データソース名

    DS1

    プロトコル

    ローカル

    データ資源名

    DB1

    ユーザ名

    j2ee

    パスワード

    j2ee

■Interstageへのデータソース登録

 Interstage管理コンソールで、データソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

 Interstageのクライアント機能をインストールしている場合は、J2EEリソースアクセス定義を使用します。詳細は、"J2EEリソースアクセス定義"を参照してください。

 Interstage管理コンソールで定義する定義項目、または表示される定義項目は以下のとおりです。

定義項目

定義例

意味

定義名

ISDS

J2EEアプリケーションでデータソースをlookupする時の名前

ユーザID

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのユーザ名

パスワード

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのパスワード

クラス名

com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory

使用するJDBCドライバのJNDIサービスプロバイダのクラス名

データソース名

DS1

JDBCドライバに登録したデータソースの名前

接続ホスト

host1

JDBCドライバが提供するJNDIサービスプロバイダのネーミングサービスが存在するホスト名

接続ポート番号

10326

SymfowareのJDBCドライバが提供するJNDIネーミングサービスのポート番号。JDBCネーミングサービス

■Symfowareがインストールされているサーバシステムの環境設定

 Interstageと別のサーバシステム上にあるSymfowareにアクセスするために使用する接続形態を“RDB2_TCP”と呼びます。
 RDB2_TCPでSymfowareに接続するためには、以下の作業が必要です。
 以下の作業は、Interstageと同一のサーバシステム上にあるSymfowareにアクセスする場合は不要です。

RDB2_TCP接続用のパラメタの設定

 Symfowareのシステム用動作環境ファイル内に、以下のRDB2_TCP接続用のパラメタを追加してください。

MAX_CONNECT_TCP = (n)
n : 最大接続数(省略値は0)


 システム用動作環境ファイルは、Symfowareインストール時に指定した場所に格納されています。格納場所を指定しないでインストールした場合は、以下の場所に格納されています。

[Symfowareがインストールされているドライブ]:\SFWETC\RDB\ETC\UXPSQLENV
/opt/FSUNrdb2b/etc/fssqlenv
/opt/FJSVrdb2b/etc/fssqlenv


 システム用動作環境ファイル内にMAX_CONNECT_TCPを設定していない、または最大接続数に0が指定されている場合、J2EEアプリケーション実行時に、Symfoware ODBCドライバのエラーが出力されます。出力されるエラーの詳細については、“トラブルシューティング集”の“データベースを使用したときの異常”、また出力された例外情報については“メッセージ集”の“J2EE使用時出力される例外情報”を参照してください。

RDB2_TCPのポート番号の設定

 以下のファイルに、RDB2_TCP用のポート番号を設定してください。

Windows(R) 2000の場合
Windowsインストールディレクトリ\WINNT\system32\drivers\etc\services
/etc/services

ポート番号に2050を割り当てる場合
   RDBII 2050/TCP


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