SSF/Backup Facility 運用手引書
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目次
索引

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7.4 テープドライブの保全
ダイレクトバックアップ運用中にテープドライブのメンテナンス作業を行うためには、テープドライブを一時的に閉塞する必要があります。
テープドライブの閉塞は以下の手順で行います。
- SSF/Backup Facilityにログインします。
- ダイレクトバックアップでのテープのアンマウント
dbu_umount_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップで使用しているテープドライブから使用していないテープをアンマウントします。-dオプションに続く“テープドライブ名”には閉塞するテープドライブの名前を、オペランド“テープライブラリ名”にはテープドライブの属するテープライブラリの名前を指定します。
# dbu_umount_drive -d テープドライブ名 テープライブラリ名 <Return> |
- ダイレクトバックアップでのテープドライブの閉塞
dbu_disable_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップにおいてテープドライブを閉塞します。オペランド“テープドライブ名”には閉塞するテープドライブの名前を、“テープライブラリ名”にはテープドライブの属するテープライブラリの名前を指定します。
# dbu_disable_drive テープドライブ名 テープライブラリ名 <Return> |
- バックアップ管理画面のツリービューから、目的のテープライブラリを選択し、テープドライブの状態が“マウント不可”(閉塞)と表示されていることを確認します。
- LMF Liteでのテープドライブの閉塞
lmvaryコマンドを以下のように実行し、LMF Liteにおいてテープドライブを閉塞します。オペランド“テープドライブ名”には閉塞するテープドライブの名前を指定します。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmvary -k -d テープドライブ名 <Return> |

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- dbu_umount_driveコマンド、dbu_disable_driveコマンドの詳細については、『ダイレクトバックアップ使用手引書』の「第18章 テープ制御のためのコマンド」を参照してください。
- lmvaryコマンドの詳細については、『LMF Lite 使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
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テープドライブの閉塞解除は以下の手順で行います。
- SSF/Backup Facilityにログインします。
- LMF Liteでのテープドライブの閉塞解除
lmvaryコマンドを以下のように実行し、LMF Liteにおいてテープドライブの閉塞を解除します。オペランド“テープドライブ名”には閉塞を解除するテープドライブの名前を指定します。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmvary -d テープドライブ名 <Return> |
- ダイレクトバックアップでのテープドライブの閉塞解除
dbu_enable_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップにおいてテープドライブの閉塞を解除します。オペランド“テープドライブ名”には閉塞を解除するテープドライブの名前を、“テープライブラリ名”にはテープドライブの属するテープライブラリの名前を指定します。
# dbu_enable_drive テープドライブ名 テープライブラリ名 <Return> |

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- lmvaryコマンドの詳細については、『LMF Lite 使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
- dbu_enable_driveコマンドの詳細については、『ダイレクトバックアップ使用手引書』の「第18章 テープ制御のためのコマンド」を参照してください。
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7.4.3 テープドライブの交換
テープドライブの交換は以下の手順で行います。

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- 対象となるテープライブラリの種類(ETERNUS LT130, ETERNUS LT160, ETERNUS LT220, ETERNUS LT270)によって、手順が異なりますのでご注意ください。
- SSF/Backup Facility がクラスタ構成の場合、本作業は運用中のノードで実施することで両方のノードに反映されます。待機中のノードでの作業は不要です。
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■ETERNUS LT130 のテープドライブの交換
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブを閉塞します。
- 対象テープドライブを交換します。
- SSF/Backup Facility を再起動します。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブの閉塞を解除します。
■ETERNUS LT130がSCSI接続されている場合
SPシリーズにテープライブラリがSCSI接続されている場合は、以下の手順で行います。
- SSF/Backup Facility を停止します。
# shutdown -y -g0 -i0 <Return>
....
ok power-off <Return> |
- 対象テープドライブを交換します。
- SPシリーズに電源を入れて、SSF/Backup Facility を起動します。
■ETERNUS LT160 のテープドライブの交換
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブを閉塞します。
- 交換前のテープドライブのシリアル番号を確認します。
ETERNUS LT160オペレータパネルで、交換前のテープドライブのシリアル番号を確認します。
- 交換前のテープドライブのデバイスファイル名を確認します。
# /opt/FJSVlmf/bin/lmadminc -r <Return> |
手順2. のシリアル番号と比較し、交換前のテープドライブのデバイスファイル名を確認します。

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- lmadmincコマンドおよび出力結果については、『LMF Lite 使用手引書』の「5.3 lmadminc(1M)(1)」を参照してください。
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- 対象テープドライブを交換します。

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- ETERNUS LT160 のテープドライブを交換する場合は、ETERNUS LT160オペレータパネルで、交換後のテープドライブの WWPN を確認してください。
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- SSF/Backup Facility に交換したテープドライブを認識させます。
# /opt/FJSVpfca/sbin/clchgfc -d デバイスファイル名 -p WWPN <Return> |
デバイスファイル名 には 手順3. 、WWPN は手順4.で確認したものを指定します。

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- clchgfcコマンドの詳細については、『FUJITSU PCI Fibre Channel 3.0 説明書』を参照してください。
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- FC-SW(Fibre Channel Switch) のゾーニング設定を行います。
FC-SW でゾーニングを行っている場合は、交換したテープドライブに対するゾーニング設定を行います。
設定手順は Storage Cruiser を導入している場合と、導入していない場合で異なります。
- Storage Cruiser を導入している場合
Storage Cruiser よりアクセスパス継承作業を行います。

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- 作業手順については『ETERNUS SF Storage Cruiserユーザーズガイド』を参照してください。
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- Storage Cruiser を導入していない場合
Storage Cruiserを導入していない場合で、ポートゾーニングしている場合は、何もする必要はありません。WWNゾーニングをしている場合は、ゾーニングの変更が必要になります。
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブの閉塞を解除します。
■ETERNUS LT220 のテープドライブの交換
- SSF/Backup Facility を停止します。
# shutdown -y -g0 -i0 <Return>
....
ok power-off <Return> |
- 対象テープドライブを交換します。
- SPシリーズに電源を入れて、SSF/Backup Facility を起動します。
■ETERNUS LT270 のテープドライブの交換
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブを閉塞します。
- 対象テープドライブを交換します。
- SSF/Backup Facility を再起動します。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
- SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブの閉塞を解除します。
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