SSF/Backup Facility 運用手引書
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 保守

7.5 リソースの変更

SSF/Backup Facilityのハードウェアを変更する場合の注意事項を以下に示します。

 

7.5.1 シングル構成のシステム 

シングル構成のシステムに対するリソース変更は、運用を停止して実施します。
一部に運用を停止せずに交換可能なリソースもあります。対象となるリソースの詳細については、富士通技術員に確認してください。

 

7.5.2 クラスタ構成のシステム 

クラスタ構成のシステムに対するリソース変更は、運用を停止して実施することをお勧めします。
なお、クラスタ切替えにより運用停止を局所化できるリソース、また一部に運用停止せずに交換可能なリソースもあります。対象となるリソースの詳細については、富士通技術員に確認してください。

 

■システムを停止させないで変更できるリソースの変更(参考)

クラスタ構成のシステムでは、各ノードのリソースを交互に変更することにより、SSF/Backup Facilityのシステムを停止せずに変更できるリソースがあります。SSF/Backup Facilityのシステムを停止せずに変更できるリソースの変更は、以下の手順で行います。

 

  1. 待機ノードのリソース変更
    1. 再起動を必要としない設定を変更する場合は、そのまま設定を変更してください。
    2. 再起動を必要とする設定を変更する場合、以下の手順で行います。
      1. 設定を変更後再起動し、待機ノードが立ち上がるのを待ちます。
    3. ハードウェアの変更の場合は、以下の手順で行います。
      1. 待機ノードをシャットダウンし、待機ノード側のみ電源を落とします。
      2. リソースの変更を行います。
      3. 電源を投入し、待機ノードが立ち上がるのを待ちます。

     

  2. 運用ノードのリソース変更
    1. 再起動を必要としない設定を変更する場合は、そのまま設定を変更してください。
    2. 再起動を必要とする設定を変更する場合、以下の手順で行います。
      1. バックアップ/リストアが行われていないことを確認しダイレクトバックアップサーバおよび、ネットワーク型バックアップのサーバを停止します。
      2. PRIMECLUSTERの「userApplicationの切替え」を行い、運用ノードと待機ノードを入れ替えます。
      3. 運用ノードでダイレクトバックアップサーバおよび、ネットワーク型バックアップのサーバが起動されたことを確認します。
      4. 運用ノードと待機ノードが入れ替わったので、待機ノードのリソース変更手順に従ってリソースの変更を行います。
      5. PRIMECLUSTERの「userApplicationの切替え」を行い、運用ノードと待機ノードの関係を元に戻します。
    3. ハードウェアの変更の場合は、以下の手順で行います。
      1. バックアップ/リストアが行われていないことを確認しダイレクトバックアップサーバおよび、ネットワーク型バックアップ用のISV製品のサーバを停止します。
      2. PRIMECLUSTERの「userApplicationの切替え」を行い、運用ノードと待機ノードを入れ替えます。
      3. 運用ノードでダイレクトバックアップサーバおよび、ネットワーク型バックアップのサーバが起動されたことを確認します。
      4. 運用ノードと待機ノードが入れ替わったので、待機ノードのリソース変更手順に従ってリソースの変更を行います。
      5. PRIMECLUSTERの「userApplicationの切替え」を行い、運用ノードと待機ノードの関係を元に戻します。

  • SSF/Backup Facilityのリソースの変更を行う場合、ダイレクトバックアップおよびネットワーク型バックアップでバックアップ/リストアが実行されていないことを確認してください。
  • バックアップをスケジュール運用している場合は、リソースの変更中にバックアップ予定時間にならないような時間帯に実施してください。

 

■システムを停止する必要があるリソースの変更(参考)

両ノードで関連する設定および両ノードで共用するハードウェアを変更する場合は、SSF/Backup Facilityの運用を停止して変更する必要があります。

システムを停止する必要があるリソースの変更は、以下の手順で行います。

  1. SSF/Backup Facilityで起動中の全サービスを停止します。

    • サービスの停止方法については、PRIMECLUSTERおよび、それぞれのマニュアルを参照してください。

     

  2. リソースを変更します。

    目的のリソースを変更します。この時、必要に応じて、SSF/Backup Facilityの電源を落としてください。

     

  3. SSF/Backup Facilityの両ノードを再起動します。
    SSF/Backup Facilityの両ノードを再起動することにより、各サービスが再起動します。

  • SSF/Backup Facilityのリソースの変更を行う場合、ダイレクトバックアップおよびネットワーク型バックアップでバックアップ/リストアが実行されていないことを確認してください。
  • バックアップをスケジュール運用している場合は、リソースの変更中にバックアップ予定時間にならないような時間帯に実施してください。

 


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006