SSF/Backup Facility 導入手引書
目次 索引 前ページ次ページ

付録A テープライブラリ使用時の注意事項

A.4 ETERNUS LT270テープライブラリ

 

A.4.1 テープライブラリの設定

■OSと接続するための設定

テープライブラリをOSと接続するために、接続環境(FC)に応じたテープライブラリの設定を行ってください。

また、「論理ライブラリの設定」をせず、SPシリーズにネットワーク型バックアップソフトウェアを導入する場合は、複数のライブラリ装置が必要です。

  • 設定内容の詳細については『ETERNUS LT270 テープライブラリ セットアップガイド』を参照してください。

  • ネットワーク型バックアップソフトウェアを導入する場合、LMF Liteとネットワーク型バックアップソフトウェアで異なるターゲットIDを設定してください。

■テープライブラリの動作モードの設定

ETERNUS LT270をSPシリーズで使用できるようにするために、オペレータパネルを操作して、テープライブラリの動作モードを以下の表を参照して設定してください。

設定項目

設定内容

Auto Cleaning

Enable

Fast Load

Enable


なお、上記の表で示していない設定項目については、お使いの環境に応じて設定してください。

  • オペレータパネルの操作方法は『ETERNUS LT270 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。

論理ライブラリの設定

SPシリーズにネットワーク型バックアップソフトウェアを導入する場合は、ETERNUS LT270の論理ライブラリの設定が必要です。

論理ライブラリ機能は、1台のライブラリ資源(ロボット、セル、テープドライブ)を論理的に分割し、複数のライブラリを作成します。

  • 「LT270 論理ライブラリオプション」では、最大4つの論理ライブラリを作成できます。

  • 論理ライブラリの設定手順の詳細については『ETERNUS LT270 テープライブラリ セットアップガイド』を参照してください。

  • ネットワーク型バックアップソフトウェアを導入する場合、LMF Liteで使用するアダプタとネットワーク型バックアップソフトウェアで使用するアダプタは、異なるターゲットIDを設定してください。

 

A.4.2 OSの設定 

  • クラスタ構成の場合、本作業は、プライマリノードとセカンダリノードの両方で行ってください。

 

  1. SPシリーズにログインし、viエディタ等で/kernel/drv/st.confファイルを以下のように編集してください。
    ただし、"tape-config-list"定義行に既に他のエントリが存在している場合は、既存のエントリと上記エントリを","(カンマ)で区切って併記してください。エントリの最後は、";"(セミコロン)で終了させる必要があります。
    なお、st.confファイルでは、行頭に"#"がある行はコメント行です。"tape-config-list"行の先頭に"#"がないことを確認してください。

    tape-config-list =
    "IBM□□□□□ULTRIUM-TD2", "IBM Ultrium2", "LTO_Ultrium2",(※1)
    "IBM□□□□□ULTRIUM-TD3", "IBM Ultrium3", "LTO_Ultrium3"; (※2)
    注)□は半角スペースを示します。

    ...

    LTO_Ultrium2 = 1,0x36,0,0x29679,4,0x00,0x00,0x00,0x42,3; (※1)
    LTO_Ultrium3 = 2,0x3B,0,0x38659,4,0x44,0x44,0x44,0x44,3,60,300,600,1200,600,600,18000;(※2)

    ※1: LT270に、Ultrium2 テープドライブが搭載されている場合に記述します。
    ※2: LT270に、Ultrium3 テープドライブが搭載されている場合に記述します。

     

  2. 『ETERNUS LT270 テープライブラリ セットアップガイド』を参照して、接続環境に応じた設定を行ってください。

    • 設定内容の詳細については『ETERNUS LT270 テープライブラリ セットアップガイド』を参照してください。

     

  3. テープ暗号化装置を使用する場合は、以下の設定を行ってください。
    1. /kernel/drv/fjpfca.conf の設定

      『ETERNUS LT270テープライブラリ セットアップガイド』の「第5章 オペレーティングシステムの設定」を参照し設定してください。

      テープライブラリ側のWWNは、FCスイッチのポートに接続されている(テープ暗号化装置の)WWPNになります。

    2. 暗号化装置に2台のテープドライブを接続する場合、以下のドライバ設定ファイル(/kernel/drv/st.conf)を確認し、以下の修正を追加してください。

      Target ID=1でfjpfca.conf を設定している場合の例

      name="st" class="scsi" target=1 lun=0; ※1台目のテープドライブはlun=0で認識
      name="st" class="scsi" target=1 lun=1; ※2台目のテープドライブはlun=1で認識
      name="st" class="scsi" target=2 lun=0;

     

  4. 再起動後にデバイスファイルを再構築するため、以下の手順を実施してください。

    # rm -f /dev/rmt/* <Return>
    # touch /reconfigure <Return>

     

  5. システムを再起動してください。

    # shutdown -y -g0 -i6 <Return>

 


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006