PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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付録E GDSのメッセージ> E.3 デーモンのメッセージ

E.3.3 警告メッセージ(44000 - 44099)

 


 

44000 WARNING: read error on status slice object.volume, class=class:

        volume info:devno(maj,min)=v_devno(v_maj,v_min)
        device info:devno(maj,min)=p_devno(p_maj,p_min)
                     devname=device
        error info: blk in disk=blknodk, blk in slice=blknosl,
                     length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

status 状態のスライス object.volume に対するリード要求が異常終了しました。異常が発生したスライスは、切り離されます。

[対処]

ディスク障害の可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44001 WARNING: write error on status slice object.volume, class=class:

        volume info:devno(maj,min)=v_devno(v_maj,v_min)
        device info:devno(maj,min)=p_devno(p_maj,p_min)
                     devname=device
        error info: blk in disk=blknodk, blk in slice=blknosl,
                     length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

status 状態のスライス object.volume に対するライト要求が異常終了しました。異常が発生したスライスは、切り離されます。

[対処]

ディスク障害の可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44002 WARNING: open error on status slice object.volume, class=class:

        volume info:devno(maj,min)=v_devno(v_maj,v_min)
        device info:devno(maj,min)=p_devno(p_maj,p_min)
                    devname=device
        error info: oflag=oflag, errno=errno

 

[説明]

status 状態のスライス object.volume に対するオープン要求が異常終了しました。異常が発生したスライスは、切り離されます。

[対処]

ディスク障害の可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44003 WARNING: read error and writeback error on status slice object.volume, class=class:

        volume info:devno(maj,min)=v_devno(v_maj,v_min)
        device info:devno(maj,min)=p_devno(p_maj,p_min)
                     devname=device
        error info: blk in disk=blknodk, blk in slice=blknosl,
                     length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

status 状態のスライス object.volume に対するリード要求およびライトバック要求が異常終了しました。異常が発生したスライスは、切り離されます。

[対処]

ディスク障害の可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44004 WARNING: NVURM write error on disk disk, class=class:

        volume info:devno(maj,min)=v_devno(v_maj,v_min)
                    volume=volume, class=class
        device info:devno(maj,min)=p_devno(p_maj,p_min)
                    devname=device
        error info: blk in disk=blknodk, blk in slice=blknosl,
                    length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

ディスク disk に対するNVURMライト要求が異常終了しました。ボリューム volume の高速等価性回復処理は一時的に停止されますが、自動的に復旧を試行します。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44005 WARNING: object.volume: detached status slice by an I/O error, class=class

 

[説明]

status 状態のスライス object.volume でI/Oエラーが発生したため、スライスをボリュームから切り離しました。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44006 WARNING: open error on private slice pslice, oflag=oflag, errno=errno

 

[説明]

ディスクの占有スライス pslice に対するオープン要求が異常終了しました。自動的に正常な代替ディスクを検索して、復旧を試行します。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44007 WARNING: read error on private slice p_devno(p_maj,p_min), offset=blknosl, length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

ディスクの占有スライス p_devno(p_maj,p_min) に対するリード要求が異常終了しました。自動的に正常な代替ディスクを検索して、復旧を試行します。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44008 WARNING: write error on private slice p_devno(p_maj,p_min), offset=blknosl, length=length, resid=resid, errno=errno

 

[説明]

ディスクの占有スライス p_devno(p_maj,p_min) に対するライト要求が異常終了しました。自動的に正常な代替ディスクを検索して、復旧を試行します。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44009 WARNING: close error on private slice p_devno(p_maj,p_min), errno=errno

 

[説明]

ディスクの占有スライス p_devno(p_maj,p_min) に対するクローズ要求が異常終了しました。自動的に正常な代替ディスクを検索して、復旧を試行します。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44010 WARNING: sdxfunc: pslice: open error, errno=errno

 

[説明]

物理スライス pslice に対するオープン要求が異常終了しました。
ノード起動時、調査資料採取(pclsnapまたはsdxsnap.sh実行)時、または、GDS運用管理ビューの物理ディスク情報更新メニュー実行時に、以下のメッセージが出力されることがあります。

a) WARNING: pd_get_info: pslice: open error, errno=6
b) WARNING: pd_set_orig_all: pslice: open error, errno=6

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。
ただし、以下の条件のとき、GDSの動作に問題はないため、a)およびb)のメッセージは無視できます。


 

44011 WARNING: sdxfunc: pslice: read error, errno=errno

 

[説明]

物理スライス pslice に対するリード要求が異常終了しました。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44012 WARNING: sdxfunc: pslice: write error, errno=errno

 

[説明]

物理スライス pslice に対するライト要求が異常終了しました。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44013 WARNING: sdxfunc: pslice: ioctl error, request=ioctlcmd, errno=errno

 

[説明]

物理スライス pslice に対する ioctl 要求が異常終了しました。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44014 WARNING: sdxfunc: pslice: close error, errno=errno

 

[説明]

物理スライス pslice に対するクローズ要求が異常終了しました。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44015 WARNING: volume: failed to enable JRM, no available NVURM space, class=class

 

[説明]

正常なディスクが不足しているため、ボリューム volume の高速等価性回復処理を再開できませんでした。

[対処]

クラス class 内のディスクの状態を確認してください。ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44016 WARNING: volume: failed to retrieve NVURM from disk disk, class=class

 

[説明]

ディスク disk からのボリューム volume に関するNVURMのリード要求が失敗しました。高速等価性回復コピーから全面コピーに切り替えます。
NVURMとは、高速等価性回復のためにディスクに格納しておくボリュームの更新領域マップ情報です。

[対処]

ディスク障害が発生している可能性があります。ディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44017 WARNING: disk: device: disabled disk, class=class

 

[説明]

ディスク disk 内のデータが不当であるため、使用不可能な状態に変更しました。
devicedisk に対応する物理ディスク名です。

[対処]

ディスクの構成が不当に変更された、もしくはディスク中のデータが破壊された可能性があります。不当なI/Oケーブルの接続変更やディスクの交換が行われていないか、当該ディスクに関するディスクドライバのログメッセージが出力されていないかなどを確認して、復旧してください。

 


 

44018 WARNING: volume: volume synchronization failed, class=class

 

[説明]

ボリューム volume の等価性コピー処理は失敗しました。

[対処]

直前に出力されているGDSのログメッセージ、およびディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44019 WARNING: volume: volume just resynchronization failed, class=class

 

[説明]

ボリューム volume の高速等価性回復コピー処理は失敗しました。

[対処]

直前に出力されているGDSのログメッセージ、およびディスクドライバのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44020 WARNING: class: unknown class file found

 

[説明]

システム起動中に、クラスデータベースファイルには存在しないクラスファイル class が見つかりました。

 


 

44021 WARNING: invalid configuration database ID information, sdxerrno=sdxerrno, class=class:

        psdevtree

 

[説明]

構成データベース識別情報の内容が不当であったため、占有スライス psdevtree をクラスclass の構成データベースとして使用しませんでした。

[対処]

ディスクの構成が不当に変更された、もしくはディスク中のデータが破壊された可能性があります。不当なI/Oケーブルの接続変更やディスクの交換が行われていないか、当該ディスクに関するディスクドライバのログメッセージが出力されていないかなどを確認して、復旧してください。

 


 

44022 WARNING: class: too few valid configuration database replicas

 

[説明]

クラス class に関する正当な構成データベースの数が不足しています。
クラス class に登録されている多数のディスクが使用できない場合、このメッセージが出力されます。
このままの状態を放置すると危険です。

[対処]

クラス状態に関する異常」を参照してください。

 


 

44023 WARNING: cannot open message logging file, errno=errno

        /var/opt/FJSVsdx/msglog/daemon.log

 

[説明]

GDSログファイルのオープンに失敗しました。
このメッセージは、syslogを通して出力されます。GDSログファイルへのメッセージ出力ができないだけで、その他の処理には影響ありません。

[対処]

復旧方法については、調査資料を採取して当社の技術員に連絡してください。

 


 

44024 WARNING: cannot write message logging file, errno=errno

        /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxservd.log

 

[説明]

GDSログファイルへのライトに失敗しました。
このメッセージは、syslogを通して出力されます。GDSログファイルへのメッセージ出力ができないだけで、その他の処理には影響ありません。

[対処]

復旧方法については、調査資料を採取して当社の技術員に連絡してください。

 


 

44025 WARNING: failed to reply message to node node, details

 

[説明]

他ノード node へのメッセージ返信に失敗しました。

[対処]

調査資料を採取して、当社の技術員に連絡してください。

 


 

44026 WARNING: class: failed to change class resource status on remote node node, status=new-status, sdxerrno=sdxerrno

 

[説明]

他ノード node において、クラスリソース状態を new-status に変更しようとして失敗しました。

[対処]

調査資料を採取して、当社の技術員に連絡してください。

 


 

44027 WARNING: sdxfunc: no enough address space, osfunc=osfunc, errno=errno

 

[説明]

OS の osfunc 関数がエラー復帰しました。エラー番号は errno です。

[対処]

メモリまたはスワップ領域が不足していないか確認してください。

 


 

44028 WARNING: respawned daemon daemon successfully

 

[説明]

デーモン daemon が異常終了したため、再起動を行って正常に完了しました。このメッセージは、syslogを通して出力されます。

[対処]

デーモン daemon が異常終了した原因を調査するためには、調査資料を採取して、当社の技術員に連絡してください。

 


 

44029 WARNING: device: failed to restore VTOC on disk, sdxerrno=sdxerrno

 

[説明]

物理ディスク device のフォーマット情報を復旧しようとして、失敗しました。ディスク故障の可能性があります。

[対処]

フォーマット情報を復旧する必要があれば、parted(8)コマンドを使用してください。

 


 

44031 WARNING: volume: cannot copy to one or more slices in volume

 

[説明]

ボリューム volume 内のいくつかのスライスに対して、コピー処理が実行できませんでした。

[対処]

必要に応じて、等価性コピー処理を実行してください。

 


 

44032 WARNING: device: write error, errno=errno

 

[説明]

物理ディスク device でライトエラーが発生し、device のパーティションテーブルが復旧できませんでした。ディスク障害の可能性があります。

[対処]

device のパーティションテーブルを復旧する必要がある場合は、parted(8)コマンドを使用してください。ディスク装置のコピー機能によって device が書込み不可状態に設定されている場合は、対処不要です。

 


 

44033 WARNING: device: read error, errno=errno

 

[説明]

物理ディスク device でリードエラーが発生し、device のパーティションテーブルが復旧できませんでした。ディスク障害の可能性があります。

[対処]

device のパーティションテーブルを復旧する必要がある場合は、parted(8)コマンドを使用してください。

 


 

44036 WARNING: proxy: too many EC/OPC sessions

 

[説明]

物理ディスク(LU)内またはディスクアレイ筐体内の、ECまたはOPCのセッション数が、同時に動作可能なセッション数の上限に達しています。このため、ECおよびOPCのセッションを開始できません。ソフトコピー機能によるコピーを開始します。

[対処]

ECまたはOPCによるコピーを行いたい場合は、プロキシボリューム proxy とマスタボリュームの関係をいったん解除した後、動作中のセッションが終了してから再度コマンドを実行してください。または、必要に応じて、sdxproxy Cancelコマンド、sdxproxy Breakコマンド、または、GDS運用管理ビューの[操作]:[プロキシ操作]:[解除]を使用して動作中のセッションをキャンセルしてから、再度実行してください。

 


 

44037 WARNING: proxy: failed to start OPC, source=disk.volume, target=disk.volume, class=class

 

[説明]

プロキシボリューム proxy とマスタボリュームとの間で、OPCの開始時にエラーが発生しました。
sourceはコピー元のスライス名、targetはコピー先のスライス名、classはコピー元とコピー先のスライスが属しているクラスのクラス名です。
proxy とマスタとの間で、ソフトコピー機能によるコピーを開始します。

[対処]

ディスクアレイ装置などの障害の可能性があります。直前に出力されているGDSのログメッセージ、ディスクドライバのログメッセージ、富士通ストレージシステム ETERNUSのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


 

44038 WARNING: proxy: failed to start EC session, source=disk.volume, target=disk.volume, class=class

 

[説明]

プロキシボリューム proxy とマスタボリュームとの間で、ECセッションの開始時にエラーが発生しました。
sourceはコピー元のスライス名、targetはコピー先のスライス名、classはコピー元とコピー先のスライスが属しているクラスのクラス名です。
proxy とマスタとの間で、ソフトコピー機能によるコピーを開始します。

[対処]

ディスクアレイ装置などの障害の可能性があります。直前に出力されているGDSのログメッセージ、ディスクドライバのログメッセージ、富士通ストレージシステム ETERNUSのログメッセージなどをもとにして、故障原因を特定して復旧させてください。

 


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