ETERNUS SF AdvancedCopy Manager テープバックアップ導入手引書 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(TM) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第1章 導入と環境設定の概要

本章では、各運用形態におけるAdvancedCopy Managerのテープマネージャーの導入と環境設定の概要を記述しています。詳細については、第2章〜第5章を参照してください。

1.1 導入種

AdvancedCopy Managerを導入する場合、運用形態に応じて、導入するAdvancedCopy Managerの種別が異なります。運用形態については「運用形態に応じた導入手順の概要」で説明しますが、本節では運用形態を理解する上で必要となるサーバの種別およびAdvancedCopy Managerの種別について説明します。

1.1.1 Storageサーバ

Storageサーバは、AdvancedCopy Managerが提供するバックアップ業務、レプリケーション業務を実施するサーバです。
StorageサーバにはAdvancedCopy Managerのエージェントを導入します。ただし、StorageサーバとStorage管理サーバを兼用する場合は、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。

1.1.2 Storage管理サーバ

Storage管理サーバは、Storageサーバを一括管理するサーバであり、システム上に一つのみ設定しなければなりません。
Storage管理サーバにはAdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。

1.1.3 テープサーバ

テープサーバは、Storageサーバのバックアップ業務と連携し、テープへのバックアップ業務を行うサーバです。
テープサーバにはAdvancedCopy Managerのエージェントおよびテープマネージャーを導入します。ただし、Storage管理サーバとテープサーバを兼用する場合は、AdvancedCopy Managerのマネージャーおよびテープマネージャーを導入します。

1.2 運用形態に応じた導入手順の概要

テープサーバの導入手順の概要を説明します。
StorageサーバとStorage管理サーバの導入手順の概要については、各OSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』を参照してください。

1.2.1 テープサーバとその他のサーバを独立させる場合

テープサーバとその他のサーバが独立しているため、Storageサーバでの業務、およびStorage管理サーバでの業務への影響が少ない運用形態です。この運用形態を利用する場合は、テープサーバへAdvancedCopy Managerのエージェントとテープマネージャーを導入します。AdvancedCopy Managerのエージェントはその他のサーバと通信を行うために必要となります。

[図1.1 テープサーバとその他のサーバを独立させる場合]

テープライブラリ装置は、その装置の種別やテープサーバのシステム形態に応じてSANに接続される場合もあります。

■導入手順

  1. AdvancedCopy Managerのエージェントおよびテープマネージャーをインストールします。詳細は、本マニュアルの「AdvancedCopy Managerのテープマネージャーのインストール」を参照してください。
  2. テープサーバのカスタマイズを実施します。詳細は、本マニュアルの「テープサーバの導入とカスタマイズ」を参照してください。

1.2.2 テープサーバをStorage管理サーバと兼用させる場合

テープサーバとStorageサーバが独立しているため、Storageサーバでの業務への影響が少ない運用形態です。Storage管理サーバでの業務の負荷が少ない環境ではテープサーバをStorage管理サーバと兼用させることができます(ただし同一OSの場合)。この運用形態を利用する場合は、テープサーバへAdvancedCopy Managerのマネージャーとテープマネージャーを導入します。

[図1.2 テープサーバをStorage管理サーバと兼用させる場合]

テープライブラリ装置は、その装置の種別やテープサーバのシステム形態に応じてSANに接続される場合もあります。

■導入手順

  1. AdvancedCopy Managerのマネージャーおよびテープマネージャーをインストールします。詳細は、本マニュアルの「AdvancedCopy Managerのテープマネージャーのインストール」を参照してください。
  2. テープサーバのカスタマイズを実施します。詳細は、本マニュアルの「テープサーバの導入とカスタマイズ」を参照してください。

1.2.3 テープサーバをStorageサーバと兼用させる場合

Storageサーバでの業務の負荷が少ない環境ではテープサーバをStorageサーバと兼用させることができます(ただし同一OSの場合)。テープサーバをStorageサーバと兼用させる場合は、前述の「テープサーバとその他のサーバを独立させる場合」と同様、AdvancedCopy Managerのエージェントとテープマネージャーを導入します。

[図1.3 テープサーバをStorageサーバと兼用させる場合]

テープライブラリ装置は、その装置の種別やテープサーバのシステム形態に応じてSANに接続される場合もあります。

■導入手順

  1. AdvancedCopy Managerのエージェントおよびテープマネージャーをインストールします。詳細は、本マニュアルの「AdvancedCopy Managerのテープマネージャーのインストール」を参照してください。
  2. テープサーバのカスタマイズを実施します。詳細は、本マニュアルの「テープサーバの導入とカスタマイズ」を参照してください。

1.2.4 複数のテープサーバを導入する場合

バックアップ対象ボリュームが多くテープサーバでの業務を複数のテープサーバで分散させたい場合の運用形態です。この場合は、全てのテープサーバにAdvancedCopy Managerの、エージェントとテープマネージャーを導入します。ただし、いずれかのテープサーバをStorage管理サーバと兼用させる場合は、そのテープサーバのみAdvancedCopy Managerのマネージャーとテープマネージャーを導入します。

[図1.4 複数のテープサーバを導入する場合]

テープライブラリ装置は、その装置の種別やテープサーバのシステム形態に応じてSANに接続される場合もあります。

複数のテープサーバが1台のテープライブラリ装置を共用することもできます。この場合も、テープライブラリ装置をSANに接続する必要があります。

■導入手順

  1. 各テープサーバに、「AdvancedCopy Managerのマネージャーおよびテープマネージャー」または、「AdvancedCopy Managerのエージェントおよびテープマネージャー」をインストールします。詳細は、本マニュアルの「AdvancedCopy Managerのテープマネージャーのインストール」を参照してください。
  2. それぞれのテープサーバのカスタマイズを実施します。詳細は、本マニュアルの「テープサーバの導入とカスタマイズ」を参照してください。

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