PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.2 (Linux版)
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付録D メッセージ

D.3 エラーメッセージ

エラーメッセージが出力された場合、/var/log/messages ファイルからメッセージが出力された時間帯のログ解析を行い、それ以前に他のエラーメッセージが出力されているかを確認してください。もし出力されている場合は、対処方法に従って、まずそちらの対処を行う必要があります。


 

6000 An internal error occurred. (function:function detail:code1-code2-code3-code4)
   内部異常が発生しました。(function:function detail:code1-code2-code3-code4)

内容

プログラムに内部異常が発生しました。function, code1, code2, code3, code4は調査のための情報を示します。

対処法

本メッセージを控え、調査情報を採取し、当社技術員(SE) に連絡してください。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。


 

6001 Insufficient memory. (detail:code1-code2)
   メモリ資源が不足しています。(detail:code1-code2)

対処法

以下のいずれかが考えられます。

このメッセージを記録してから、問題調査に必要な情報を収集します。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。
システム全体で必要となるメモリ資源の見積りを見直してください。クラスタ制御が必要とするメモリ容量については、各製品に添付されている"PRIMECLUSTER インストールガイド" を参照してください。

上記で解決しない場合は、"CF 構成の場合"のカーネルパラメータ・ワークシートを参照して、カーネルパラメタの設定が正しいことを確認してください。設定に誤りがあった場合は、設定変更後、システムを再起動します。

上記対処によってこのエラーを解決できない場合は、当社技術員(SE) に連絡してください。
code1code2 は、エラー調査に必要な情報を示します。


 

6002 Insufficient disk or system resources. (detail:code1-code2)
   ディスク資源またはシステム資源が不足しています。(detail:code1-code2)

対処法

以下のいずれかが考えられます。

このメッセージを記録してから、問題調査に必要な情報を収集します。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。

PRIMECLUSTER の動作に必要なディスクの空き容量があることを確認し、不要なファイルを削除して領域を確保し、システムを再起動します。PRIMECLUSTER の動作に必要なディスク容量は、各製品に添付されている"PRIMECLUSTER インストールガイド" を参照してください。

上記で解決しない場合は、"CF 構成の場合"のカーネルパラメータ・ワークシートを参照して、カーネルパラメタの設定が正しいことを確認してください。設定に誤りがあった場合は、設定変更後、システムを再起動します。

上記対処によってこのエラーを解決できない場合は、当社技術員(SE) に連絡してください。

code1code2 は、エラー調査に必要な情報を示します。


 

6003 Error in option specification. (option:option)
   オプションに誤りがあります。(option:option)

対処法

オプションを正しく指定し、再度実行してください。

optionはオプションを示します。


 

6004 No system administrator authority.
   システム管理者権限ではありません。

対処法

システム管理者権限で、プロセスを再度実行してください。


 

6007 One of the required options (option) must be specified.
   必須オプションoption のいずれかを指定してください。

内容

option に示された必須オプションのいずれかを指定してください。

対処法

オプションを正しく指定し、再度実行してください。


 

6009 If option option1 is specified, option option2 cannot be specified.
   オプションoption1 指定時はオプションoption2 は指定できません。

内容

コマンドに指定された2 つのオプションが矛盾しています。

対処法

どちらか一方のオプションを指定してコマンドを再実行してください。


 

6208 Access denied ( command ).
   アクセス権がありません。( target )

対処法

このメッセージをコピーしてデバッグ情報を収集し、当社技術員 (SE) に連絡してください。デバッグ情報の収集については、"トラブルシューティング" を参照してください。
target はコマンド名を示します。


 

6615 The cluster configuration management facility is not running.(detail:code1-code2 )
   クラスタ制御の構成管理機構が動作していません。(detail:code1-code2 )

対処法

このメッセージを表示しているノードを再起動してリソースデータベースを再びアクティブにしてください。メッセージが再び表示される場合は、このメッセージをコピーしてデバッグ情報を収集し、当社技術員 (SE) に連絡してください。デバッグ情報の収集については、"トラブルシューティング" を参照してください。
code1 code2 は当社技術員 (SE) に必要な情報を示します。


 

6616 Cluster configuration management facility: error in the communication routine.(detail:code1-code2 )
   クラスタ制御の構成管理機構の通信処理で異常が発生しました。(detail:code1-code2 )

対処法

このメッセージをコピーしてデバッグ情報を収集し、当社技術員 (SE) に連絡してください。デバッグ情報の収集については、"トラブルシューティング" を参照してください。
code1 code2 は当社技術員 (SE) に必要な情報を示します。


 

6617 The specified state transition procedure file does not exist.
   指定された状態遷移プロシジャファイルは存在しません。

対処法

状態遷移プロシジャファイルを正しく指定し、再度実行してください。
本対処で解決できない場合は、調査用の情報を収集します。それから当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。


 

6618 The state transition procedure file could not be written. A state transition procedure file with the same name already exists.
   状態遷移プロシジャファイルの格納に失敗しました。同一名の状態遷移プロシジャファイルがすでに存在しています。

対処法

状態遷移プロシジャファイルを上書きする場合は、-oオプションを指定し、再度実行してください。


 

6619 The state transition procedure file could not be written. There was an error in the resource class specification.
   状態遷移プロシジャファイルの格納に失敗しました。リソースクラスの指定に誤りがあります。

対処法

リソースクラスを正しく指定し、再度実行してください。指定できるリソースクラスは、/etc/opt/FJSVcluster/classes配下のファイル名です。
リソースクラスとして指定した文字列に誤りがないか確認してください。


 

6621 Could not perform file operation on state transition procedure file. (detail:code1-code2)
   状態遷移プロシジャファイルの操作に失敗しました。(detail:code1-code2)

対処法

本対処で解決できない場合は、調査用の情報を収集します。それから当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。

code1 は調査のための情報、code2 はエラー番号を示します。


 

6623 Cannot delete the specified state transition procedure file.
   指定された状態遷移プロシジャファイルは削除できません。

対処法

削除できる状態遷移プロシジャファイルは、利用者が定義した状態遷移プロシジャファイルのみです。
利用者が定義していない状態遷移プロシジャファイルの削除方法は、該当する状態遷移プロシジャファイルの提供元に確認してください。


 

6624 The specified resource does not exist in cluster service. (resource:resource rid:rid )
   指定されたリソースはクラスタサービスに存在しません。(リソース: resource rid:rid )

対処法

クラスタアプリケーションに登録されているプロシジャリソースが、リソースデータベースに存在しません。userApplication Configuration Wizard(GUI)およびhvwでプロシジャリソースを選択する手順でクラスタアプリケーションを登録した場合、本メッセージが出力されることはありません。userApplication Configuration Wizard(GUI)およびhvwでプロシジャリソースを選択する手順でクラスタアプリケーションを登録したにも関わらず、本メッセージが出力された場合は、このメッセージを記録して、調査用の情報を収集します。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。

hvwでFREECHOICEによりプロシジャリソースをクラスタアプリケーションに登録した場合は、メッセージ本文に表示されたプロシジャリソースがリソースデータベースに登録されていないことをclgettreeコマンドで確認してください。clgettreeコマンドの詳細については、clgettreeのマニュアルページを参照してください。
リソースデータベースに登録されていない場合は、リソースデータベースにメッセージ本文に表示されたプロシジャリソースを登録してください。プロシジャリソースの登録方法は、"PRIMECLUSTER対応製品編"内の対象製品の章を参照し、製品に応じた設定方法に従ってください。
リソースデータベースに登録されている場合は、このメッセージを記録して、調査用の情報を収集します。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。

Resourceはリソースデータベースに登録されていないリソース名、ridはリソースデータベースに登録されていないリソースのリソースIDを示します。


 

6651 The specified instruction contains an error.
   指定された指示に誤りがあります。

内容

このメッセージはブラウザを起動しているクライアントシステムには表示されません。このメッセージは、CLI コマンド ( clreply ) でオペレータ介入メッセージに応答したときに標準出力に表示されます。入力にyes またはno 以外の文字列を指定した場合にこのメッセージが表示されます。

対処法

オプションを正しく指定して、再実行してください。


 

6680 The specified directory does not exist.
   指定されたディレクトリは存在しません。

対処法

存在するディレクトリを指定し、再度実行してください。


 

6750 A resource has faulted.SysNode:SysNode userApplication:userApplication Resorce:resource
   リソース故障が発生しました。SysNode:SysNode userApplication:userApplication
Resource:resource

対処法

故障を修正して、RMS 起動後に表示されるオペレータ介入メッセージに応答を行うか、RMSメインウィンドウまたはhvdisp コマンドで、修正したリソースが登録されているuserApplication の状態を確認してください。userApplication がFault 状態の場合は、RMS メインウィンドウまたはhvutil コマンドの-c オプションで、Fault のクリア操作を行ってください。
SysNode はリソース障害が発生したSysNode の名前を示します。userApplication は障害が発生したリソースが属するuserApplication の名前を示します。resource は障害が発生したリソースの名前を示します。


 

6751 A SysNode has faulted. SysNode:SysNode
   SysNode 故障が発生しました。SysNode:SysNode

対処法

ノード起動後に表示されるオペレータ介入メッセージに応答を行うか、RMS メインウィンドウまたはhvdisp コマンドで、故障が発生したノードのuserApplication の状態を確認してください。userApplication がFault 状態の場合は、RMS メインウィンドウまたはhvutil コマンドの-c オプションで、Fault のクリア操作を行ってください。
SysNode は故障の発生したSysNode を示します。


 

6752 The processing was canceled due to the following error.
Error message from RMS command
   以下の異常のため処理を終了します。
RMS コマンドから出力されるエラーメッセージ

RMS コマンド ( hvdisp ) で故障リソースの履歴機能またはオペレーション介入機能を実行して失敗すると、エラーメッセージが表示されます。このエラーメッセージを調査し、適切な修正を行ってから要求を再試行してください。

対処法

メッセージの内容および必要な対処法を確認して、再実行してください。


 

6753 Failed to process the operator intervention message due to the following error.(message number:number response:action command :command )
Error message from RMS command
   以下の異常のためオペレータ介入要求メッセージの応答に失敗しました。
(メッセージ番号: number 応答: action コマンド: command ) RMS コマンドから出力されるエラーメッセージ

内容

RMS コマンドが異常終了したため、メッセージのオペレータ介入機能が失敗しました。

対処法

このエラーメッセージを調査し、適切な修正を行ってから要求を再試行してください。
number は処理に失敗したオペレータ介入メッセージを示します。action はオペレータからのメッセージに対する最初の応答状態をyes またはno で示します。command は異常終了したRMSコマンドを示します。Error message from RMS command はRMS コマンドが標準エラーに送信するエラーメッセージを示します。


 

6754 The specified message number ( number ) does not exist.
   指定されたメッセージ番号( No.number )は存在しません。

対処法

このメッセージは以下の状況で生成されます。

number はオペレータ介入メッセージの件数を示します。


 

6755 Failed to respond to the operator intervention message due to the SysNode (SysNode) stop.(message number:number response : action}
   SysNode(SysNode )が停止したためオペレータ介入要求メッセージの応答に失敗しました。
(メッセージ番号: number 応答: action )

内容

SysNode で示されるノードが停止したため、オペレータ介入メッセージへの応答が失敗しました。

対処法

ノードを再起動してRMS が動作しているかどうかを確認してください。

SysNode は停止しているノードのSysNode の名前を示します。number は応答に失敗したオペレータ介入メッセージの番号を示します。action はオペレータの応答をyes またはno で示します。


 

6817 An error occurred during state transition procedure execution. (error procedure:procedure detail:code1-code2-code3-code4-code5-code6-code7)
   状態遷移プロシジャの実行で異常が発生しました。(error procedure:procedure detail:code1-code2-code3-code4-code5-code6-code7)

対処法

以下の原因が考えられます。

このメッセージを記録して、調査用の情報を収集します。調査情報の収集の詳細については、"トラブルシューティング"を参照してください。

以下の対処を行ってください。

上記本対処法で解決できない場合は、当社技術員(SE)に連絡してください。

procedureは異常となった状態遷移プロシジャを示します。procedureに示される状態遷移プロシジャを作成した場合は、以降の情報を参考にし、状態遷移プロシジャを修正してください。

code1code2、code3、code4、code5、code6 は異常となった状態遷移指示を示します。code7 は調査のための情報を示します。

code1: 第1引数(状態遷移指示種別)
code2: 第2引数(クラスタサービスインスタンス種別)
code3: 第3引数(状態遷移指示タイミング)
code4: 第4引数(リソースID)
code5: 第5引数(状態遷移事象種別)
code6: 第6引数(状態遷移事象詳細)

errorはエラー原因を示します。エラー原因には、以下があります。

・procedure file exit error


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