Apdesigner プログラマーズガイド

10.11.2 メニューを定義する

アテンションは、Javaフォームのプルダウンメニューで発生させることもできます。

プルダウンメニューを使う場合は、Javaフォーム定義のメニューバーから[ツール] > [メニュー定義]を選択し、メニュー定義を起動します。メニュー定義では、メニューの構成やメニューに表示する文字列など以下の情報を定義します。

• メニュー種別
  追加するメニューの種別をメニュー、チェックおよびラジオの中から指定します。
• オブジェクト名
  メニュークラスのオブジェクト名を指定します。オブジェクト名は、Java言語のField名として展開されます。
• メニュー文字列
  メニューにキャプションとして表示する文字列を指定します。
• アテンション
  メニューのアテンション名を指定します。
• ニーモニック
  メニュー文字列に指定した文字列のうち、メニューのニーモニックにする文字を指定します(Swingの場合だけ)。たとえば、メニュー文字列が「新規(N)」の場合に、ニーモニックに「N」を指定すると「N」に下線が付き、ニーモニックとして動作します。
• アクセラレータキー
  メニューのアクセラレータキーを指定します。
  Swingを使用する場合は、[CTRL]キー、[SHIFT]キー、[ALT]キーの組み合わせも指定します。AWTの場合は、デフォルトで[CTRL]キーが設定されるので、[SHIFT]キーを使用するかどうかを指定します。
• メニューの状態【選択状態にする】
  ラジオおよびチェック形式のメニューの場合に、初期状態を選択状態にするかどうかを指定します。
• メニューの状態【選択不可にする】
  メニューを選択不可の状態にするかどうかを指定します。
• Lightweightタイプで実装する
  メニューを軽量コンポーネント(Lightweight)または重量コンポーネント(Heavyweight)のどちらで実装するかを指定できます。メニューを軽量コンポーネントで実体化すると、システムのリソースを消費しない利点があります。ただし、メニューがプルダウンした結果、メニューとフォームに貼ってある重量コンポーネントのBeanが重なった場合、メニューがBeanの下に潜り込んでしまう現象が発生します。

+Javaフォーム種別ごとの利用可能な機能

ベースとなるJavaフォームの種別ごとに利用できる機能が異なります。利用可否について以下に示します。

	a	b	c	d	e	f	g	h
AWTコンポーネント	○	○	×	○	○	×	× 注)	○
Swingコンポーネント	○	○	○	○	○	○	○	○

○：利用可能 ×：利用不可

a：メニュー項目追加(カスケード化可能)
b：複数選択型メニュー項目追加
c：排他選択型メニュー項目追加
d：セパレータ追加
e：アクセラレータキー割当て
f：ニーモニックキー割当て
g：メニュー項目の実体化方法(heavyweight/lightweight)の指定
h：アテンション名の指定
注) つねにheavyweightとなります。

+メニューバーの切り替え

複数のメニューバーを定義した場合、実行時にメニューバーを切り替えることができます。
JDKのAPIを使用してメニューバーの切り替えを行います。メニューバーのクラスが、javax.swing.JMenuBarの場合、javax.swing.JFrame/javax.swing.JDialog/javax.swing.JAppletクラスのsetJMenuBarメソッドを使用してメニューバーの切り替えを行います。メニューバーのクラスが、java.awt.MenuBarの場合、java.awt.FrameクラスのsetMenuBarメソッドを使用してメニューバーの切り替えを行います。詳細については、JDKのAPI仕様を参照してください。

+ポップアップメニューの表示

ポップアップメニューを定義した場合、実行時にポップアップメニューを表示させることができます。ポップアップメニュークラス（javax.swing.JPopupMenu/java.awt.PopupMenu）のshowメソッドを使用してポップアップメニューを表示します。詳細については、JDKのAPI仕様を参照してください。