Apdesigner プログラマーズガイド

4.1.2 Webサービスを実現する規約

以下の規約に基づいてWebサービスアプリケーションを作成します。

+Web Service for J2EE 1.1

J2EEの枠組みの中にWebサービスの仕様を取り込むという動きがあり、この規約が作成されました。この規約には、WebサービスアプリケーションおよびWebサービスクライアントにおけるAPI、deployment descriptor、モジュール構成など、アプリケーションの作成方法や配備に関することが規定されています。これにより、WebアプリケーションやEJBアプリケーションと同様に、標準の開発方法が規定され、Webサービスアプリケーションの可搬性が保証されるようになりました。

+JAX-RPC 1.1

アプリケーションのリモート呼び出し(Remote Procedure Call)をJavaで実現するために規定されたもので、Webサービスで公開する機能をJavaで作成する場合には、この規約の範囲内で作成します。

+SAAJ 1.2

Webサービスで送受されるSOAPのメッセージ内容を、XMLレベルで参照/更新するJavaの標準APIです。単純なリモート呼び出しのみでは実現できないような処理を行うために、SOAPのメッセージにアクセスしたい場合に利用します。

+WS-I Basic Profile 1.0

相互接続性向上の観点からWebサービスの標準であるSOAP/WSDL/UDDIなどの仕様について詳細化・制約付加を規定した規約です。ApworksでWebサービスアプリケーションを作成する過程において、通常は規約の中身について意識する必要はありませんが、WSDLを直接作成して公開するような場合は、規約を意識する必要があります。

Interstage Webサービスでは上記の規約を採用していますが、Interstage Webサービスのアプリケーション開発および運用については、本マニュアルおよび"Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド"を参照して実施してください。