PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版）

24.7.3 前提条件

　本機能を使用した高速バックアップ・リストアを行うためには、以下のソフトウェア製品、ハードウェア製品が必須となります。これは、PRIMECLUSTER Global Disk Services Snapshot の前提条件でもあります。

　PRIMECLUSTER Global Disk Services Snapshot の前提条件については、“PRIMECLUSTER(TM) Global Disk Services 説明書”を参照して確認してください。

• ソフトウェア製品

  　本機能を使用するためには、PRIMECLUSTER Global Disk Services Snapshot が必須となります。高速バックアップ・リストアを行うファイルシステムは、GDS で作成したボリュームの上に作成する必要があります。
  加えて EMC 社製ストレージ装置 Symmetrix のハードコピー機能を使用する場合は、EMC 社製ソフトウェアPowerPath, Solutions Enabler および TimeFinder または SRDF が必須となります。

• ハードウェア製品

  　OPC 運用による高速バックアップ・リストアを行う場合、当社ディスクアレイ装置 ETERNUS6000 または ETERNUS3000 が必須となります。
  　EC 運用の場合、PRIMECLUSTER GDS Snapshot の機能で行うことができるため、ハードウェア製品は必須ではありません。
  ホストの負荷を下げるため、ハードコピー機能を使用する場合は、当社ディスクアレイ装置 ETERNUS6000, ETERNUS3000 または EMC 社製ストレージ装置 Symmetrix が必須となります。

　本機能を使用した高速バックアップ・リストアを行うための GDS のバックアップ元 (master) およびバックアップ先 (proxy) のボリュームが満たしている必要がある主な条件を、以下に示します。

　GDS のボリューム構成についての前提条件を以下に示します。

• master と proxy は同一ディスククラスの別グループに属すること。
• master と proxy は同一サイズであること。グループ単位のコピーの場合は、proxy が master 以上のサイズであること。
• グループ単位の EC 運用の場合は、proxy のクループにボリュームが存在しないこと。
• master として関連付けを設定しようとしているボリュームは既に proxy としての関連付の設定が行われていないこと。
• proxy として関連付けを設定しようとしているボリュームは既に master または proxy としての関連付けの設定が行われていないこと。
• １つのバックアップ元にたいして複数のバックアップ先と関連付けを設定することができますが、運用パターンを混在させることはできません。例えば OPC 運用のバックアップ元として関連付けが設定されているファイルシステムを、EC 運用のバックアップ元として関連付けの設定を行うことはできません。

　ストレージ装置のハードコピー機能を使用するための前提条件を以下に示します。条件を満たさない時は、GDS によりコピーが行われます。

• master と proxy がストライプまたコンカチネーションタイプのボリュームでないこと
• proxy はミラーリング構成でないこと。
• OPC 運用を行う場合、バックアップ元とバックアップ先で対応するボリュームが当社ディスクアレイ装置 ETERNUS6000 または ETERNUS3000上に存在すること。
• OPC 運用を行う場合、master と proxy のボリュームがそれぞれミラーリングされていないこと。
• EC 運用を行う場合、バックアップ元とバックアップ先で対応するボリュームが当社ディスクアレイ装置 ETERNUS6000 または ETERNUS3000上に存在すること。
• グループ単位の EC 運用を行う場合、バックアップ元とバックアップ先が EMC TimeFinder または EMC SRDF の動作する条件であること。

　バックアップ元、バックアップ先のファイルシステムに関しては以下の条件を満たしている必要があります。

• バックアップ元のファイルシステムは、シングルパーティション構成であること。
• グループ単位の EC 運用を行う場合、グループ内にはバックアップ元のファイルシステム以外に存在しないこと。
• バックアップ先にファイルシステムが既に作成されている場合、バックアップ元とバックアップ先のファイルシステムの MDS ノード、共有するノードの設定が同じであること。