PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム | > 第22章 ファイルシステムの操作(コマンド編) | > 22.3 変更 (quota機能変更) |
ここでは、quota機能の設定について説明します。以下の手順で行います。
マウント状態で行います。
スーパーユーザ権限で quota 機能を使用する GFS 共用ファイルシステムのルートディレクトリに touch(1) で「quotas」ファイルを作成します。また、chmod(1) で quotas ファイルのアクセス権を「rw-------」に設定します。以下は、マウントポイント /sfcfs ディレクトリに quotas ファイルを作成する例です。
# touch /sfcfs/quotas # chmod 0600 /sfcfs/quotas
touch(1), chmod(1) の詳細については、“Solaris X Reference Manual Collection”の touch(1), chmod(1) を参照してください。
バックアップされた quotas ファイルをリストアして作成する場合の手順は、本書の“24.6 quota機能のユーザ制限値のバックアップとリストア”を参照してください。
ユーザの制限値を設定するには、sfcedquota(1M) を使用します。user1 に制限値を設定する例を以下に示します。
sfcedquota(1M) の詳細については、本書の“付録F.2.6 sfcedquota (1M)”を参照してください。
# sfcedquota user1
上記を実行するとエディタが以下の内容を表示します。それぞれの初期値が 0 となっている制限値を設定値に変更します。
fs /sfcfs blocks (soft = 0, hard = 0) inodes (soft = 0, hard = 0)
blocks : ブロック数の制限値を指定します(単位はキロバイト)。
inodes : ファイル数(ディレクトリも含む)の制限値を指定します。
soft : ソフトリミット値(警告メッセージを出力する値)を指定します。
hard : ハードリミット値(実際の制限値)を指定します。
使用可能なブロック数を 5 メガバイト未満 (3 メガバイトで警告)、作成可能なファイル数を 99 個 (80 個で警告)に制限する場合の設定例を以下に示します。
fs /sfcfs blocks (soft = 3072, hard = 5120) inodes (soft = 80, hard = 100)
user1 に設定した制限値を他のユーザに複写したい場合には、sfcedquota(1M) の -p オプションを使用します。user1 に設定した制限値を user2、user3 に設定する例を以下に示します。
# sfcedquota -p user1 user2 user3 ----- ----------- ↑ ↑ | +−コピー先のユーザ名 | +−コピー元のユーザ名
ユーザの制限時間を設定するには、sfcedquota(1M) の -t オプションを使用します。この設定はスーパーユーザを除く全ユーザが対象になります。ユーザの制限値のソフトリミット値をハードリミット値以下に設定した場合には、ソフトリミット値以上になった場合の制限時間の設定が有効になります。この制限時間の間だけユーザがソフトリミット値を超えてもハードリミットに達するまでは、割り当てが可能となります。省略する場合は、1 週間となります。ユーザの制限時間を設定する例を以下に示します。
# sfcedquota -t
上記を実行するとエディタが以下の内容を表示します。それぞれの初期値が 0 となっている制限時間を変更します。
fs /sfcfs blocks time limit = 0 (default),files time limit = 0 (default)
デフォルト「0」は 1 週間を表します。数字の後に単位を指定してください。使用可能な単位は、month、week、day、hour、min、sec です。
ブロック数の制限時間を 2 週間、ファイル数の制限時間を 16 日に設定する例を以下に示します。
fs /sfcfs blocks time limit = 2 week, files time limit = 16 day
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