PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第2部 Global File Services ローカルファイルシステム> 第10章 RMSクラスタ運用でのGFSローカルファイルシステムの利用について

10.7 NFSサーバをスタンバイ運用するために使用する場合

 GFS ローカルファイルシステムをクラスタの切替ファイルシステムとして使用し、その上で、NFS サーバをスタンバイ運用する場合には、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. GFS ローカルファイルシステムを構成するすべてのパーティションのデバイス番号がスタンバイ運用する両ノードですべて一致している。
  2. 両ノードで GFS ローカルファイルシステムモジュールの強制ロード指定を /etc/system に登録できる。
  3. 両ノードで強制ロードされた GFS ローカルファイルシステムモジュールが同一 SLOT 番号である。

 まず、各ノード上で、デバイスのメージャ番号、マイナー番号を ls コマンドで調べ、一致しているかどうか確認してください。一致していない場合には、クラスタ環境の見直しが必要です。

 つぎに、前節の切替ファイルシステムとして使用するための設定を行った後で、vi コマンドなどで/etc/system ファイルの forceload を行う場所に

forceload: fs/sfxfs

という記述を追加してください。上記記述を両ノードで追加した後でリブートしてください。

 その後、各ノードで、GFS ローカルファイルシステムのカーネルモジュール sfxfs の SLOT 番号が両ノードで一致していることを以下のコマンドで確認してください。一致していない場合には、両ノードでの forceload の記述を見直してください。

# crash <<!
vfssw
!

 上記のコマンドは、以下のようなリストを出力します。この例では、SLOT 番号は 8 となっています。

dumpfile = /dev/mem, namelist = /dev/ksyms, outfile = stdout
> FILE SYSTEM SWITCH TABLE SIZE = XX
SLOT   NAME     FLAGS
   1   specfs     0
   2   ufs        0
   3   fifofs     0
   4   namefs     0
   5   proc       0
   6   s5fs       0
   7   nfs        0
   8   sfxfs      0
....


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