| PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) | 
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| 第2部 Global File Services ローカルファイルシステム | > 第5章 GFSローカルファイルシステムのバックアップとリストア | > 5.1 sfxdumpとsfxrestoreによるバックアップ・リストア | 
ここでは前述の方法でバックアップしたテープから GFS ローカルファイルシステムをフルリストアする手順について説明します。

ここでは同一の GFS ローカルファイルシステムに対してリストアする例となっています。リストア先の GFS ローカルファイルシステムの代表パーティションが変わる場合は事前に /etc/vfstab をそれに合わせて修正しておく必要があります。

異なる GFS ローカルファイルシステムに対してリストアする場合、リストア先の容量に注意してください。容量が不足しているとリストアに失敗することがあります。
1. スーパユーザになります。
2. リストア先の GFS ローカルファイルシステムがマウントされている状態であれば、アンマウントします。
3. sfxnewfs コマンドを使用してリストア先の GFS ローカルファイルシステムを作成します。以下では単一パーティション構成でオプションを指定しない場合の例を挙げます。

GFS ローカルファイルシステムを作成すると作成前の GFS ローカルファイルシステムの内容は失われます。
4. GFS ローカルファイルシステムをマウントします。前述のように /etc/vfstab にエントリが記述されている場合はマウントポイントのみを指定してマウントすることができます。
5. 作業ディレクトリをマウントポイントに移動します。
6. テープをセットし、sfxrestore コマンドを実行してテープからリストアします。
ここで第 1 パラメタの rvf の各文字はそれぞれ以下の意味を持ちます。

フルバックアップの後に差分バックアップを取っている場合は、6.の手順でレベル 0 のバックアップテープからリストアした後、バックアップレベルの低い差分バックアップテープから順に6.の手順を繰り返して差分バックアップのリストアを行います。
7. sfxrestore が作成した一時ファイルである restoresymtable ファイルを削除します。
8. quota 機能を利用していた GFS ローカルファイルシステムをリストアする場合は、sfxquotadm コマンドを -i オプション指定で実行して external quotas ファイルの内容を internal quotas ファイルに反映させます。sfxquotadm コマンドの詳細については“付録B リファレンスマニュアル”を参照してください。なお quota 機能を利用していなかった場合、本手順は不要です。
9. 別のディレクトリに移動します。
10. 新しくリストアされた GFS ローカルファイルシステムをアンマウントします。
11. sfxdump コマンドを使用して、新しくリストアされた GFS ローカルファイルシステムのフルバックアップを取ります。テープをセットし、sfxdump コマンドを実行してバックアップを取ります。

リストア直後に必ずフルバックアップを取ってください。これは sfxrestore によるリストアの後では i ノード番号の割当てが変わり、リストア前の GFS ローカルファイルシステムからは正しく差分バックアップを取ることができないためです。
12. リストアされた GFS ローカルファイルシステムをマウントします。
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