PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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5.1.1 sfxdumpによるバックアップ
/etc/vfstab に以下のように記述されている GFS ローカルファイルシステムのフルバックアップを取る場合を例にして説明します。ここではバックアップ先のテープデバイスを /dev/rmt/0 とします。
% cat /etc/vfstab
#device device mount FS fsck mount mount
#to mount to fsck point type pass at boot options
...
/dev/sfdsk/gfs/dsk/vol0a00 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0a00 /mnt sfxfs 2 yes -
...
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この GFS ローカルファイルシステムの代表パーティションのキャラクタ特殊ファイルは/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0a00、マウントポイントは /mnt です。
1. スーパユーザになります。
2. バックアップを取る GFS ローカルファイルシステムをアンマウントするか、またはシステムをシングルユーザモードにして GFS ローカルファイルシステムの更新がない状態にします。以下は GFS ローカルファイルシステムをアンマウントする場合の例です。

GFS ローカルファイルシステムをマウントした状態でもバックアップを取ることは可能ですが、その GFS ローカルファイルシステムに対して更新がない状態でバックアップを取らなければなりません。バックアップ中に更新があると、不正な内容のバックアップが取られることがあります。
3. テープをセットし、GFS ローカルファイルシステムのバックアップを取ります。
# sfxdump 0ucf /dev/rmt/0 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0a00
DUMP: Writing 63 Kilobyte records
DUMP: Date of this level 0 dump: Tue May 23 11:20:14 2000
DUMP: Date of last level 0 dump: the epoch
DUMP: Dumping /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0a00 (kaizer:/mnt) to /dev/rmt/0.
DUMP: Mapping (Pass I) [regular files]
DUMP: Mapping (Pass II) [directories]
DUMP: Estimated 282 blocks (141KB).
DUMP: Dumping (Pass III) [directories]
DUMP: Dumping (Pass IV) [regular files]
DUMP: 250 blocks (125KB) on 1 volume at 1838 KB/sec
DUMP: DUMP IS DONE
DUMP: Level 0 dump on Tue May 23 11:20:14 2000
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ここで第 1 パラメタの 0ucf の各文字はそれぞれ以下の意味を持ちます。
- 0
バックアップレベルです。0 はフルバックアップを意味します。ここに 1 から 9 の数字を指定した場合は差分バックアップを意味します。その場合には指定したバックアップレベルより小さい、もっとも最近のバックアップからの差分バックアップとなります。
- u
ダンプ記録ファイル /etc/sfxfs_dumpdates を更新します。ファイル単位でのバックアップをしない場合に指定します。
- c
テープにバックアップを取る指示です。
- f
書き込み先を指定します。ここでは /dev/rmt/0 を書き込み先として指定しています。
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