Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第2章 機能 > 2.3 パスワード自動暗号化

2.3.2 ユーザパスワード暗号化方式

 Smart Repositoryでは、パスワード(userPassword属性)を以下のどれか一つの方式で暗号化し、Smart Repositoryのデータベースに格納することができます。

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暗号化方式

内容

独自暗号化方

パスワードを独自暗号化方式で暗号化し、Base64形式でエンコード後、データベースに格納します。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、暗号化されていないテキスト形式に復号化して通知します。

MD5方

パスワードを不可逆なMD5暗号化アルゴリズムで暗号化し、24バイトのパスワードに変換後、Base64形式でエンコードし、MD5方式で暗号化されたことを示す識別文字“{MD5}”を先頭に付加して、データベースに格納します。
なお、本方式では、Smart Repositoryのクライアントプログラムから指定された同じパスワードに対しては、同じ暗号化パスワードが生成されます。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、MD5方式で暗号化されたパスワードに識別文字“{MD5}”を付加した形式で通知します

SMD5方

パスワードを不可逆なMD5暗号化アルゴリズムで暗号化し、28バイトのパスワードに変換後、Base64形式でエンコードし、SMD5方式で暗号化されたことを示す識別文字“{SMD5}”を先頭に付加して、データベースに格納します。
なお、本方式では、Smart Repositoryのクライアントプログラムから指定された同じパスワードに対しても、異なる暗号化パスワードが生成されます。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、SMD5方式で暗号化されたパスワードに識別文字“{SMD5}”を付加した形式で通知します。

SHA方

パスワードを不可逆なSHA-1暗号化アルゴリズムで暗号化し、28バイトのパスワードに変換後、Base64形式でエンコードし、SHA方式で暗号化されたことを示す識別文字“{SHA}”を先頭に付加して、データベースに格納します。
なお、本方式では、Smart Repositoryのクライアントプログラムから指定された同じパスワードに対しては、同じ暗号化パスワードが生成されます。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、SHA方式で暗号化されたパスワードに識別文字“{SHA}”を付加した形式で通知します。

SSHA方

パスワードを不可逆なSHA-1暗号化アルゴリズムで暗号化し、32バイトのパスワードに変換後、Base64形式でエンコードし、SSHA方式で暗号化されたことを示す識別文字“{SSHA}”を先頭に付加して、データベースに格納します。
なお、本方式では、Smart Repositoryのクライアントプログラムから指定された同じパスワードに対しても、異なる暗号化パスワードが生成されます。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、SSHA方式で暗号化されたパスワードに識別文字“{SSHA}”を付加した形式で通知します。

Crypt方
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パスワードを不可逆なCrypt暗号化アルゴリズムで暗号化し、13バイトのパスワードに変換後、Base64形式でエンコードし、Crypt方式で暗号化されたことを示す識別文字“{CRYPT}”を先頭に付加して、データベースに格納します。
なお、本方式では、パスワードの先頭から8文字目までの文字列を使用して暗号化されたパスワードを生成するため、暗号化の対象文字数はパスワードの先頭から最大8文字で、それ以上の文字は無視します。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、Crypt方式で暗号化されたパスワードに識別文字“{CRYPT}”を付加した形式で通知します。

暗号化しな

パスワードは暗号化しないで、データベースに格納します。
Smart Repositoryのクライアントプログラムにパスワードを通知する場合は、暗号化されていないテキスト形式のパスワードを通知します。


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