InfoDirectory SDK 使用手引書
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第2章 アプリケーション開発環境(LDAP C API)> 2.1 クライアントAPIライブラリの機能> 2.1.11 リフェラル機能

2.1.11.1 リフェラル機能の指定

 リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対して追跡するとき、追跡方法を指定します。以下の2つの方法が指定できます。

デフォルト値は、自動追跡が行われます。

自動追跡を指定した場合は、さらに以下の設定が可能です。

各機能の設定は、ldap_set_option()関数で指定できます。設定できる値については、セションハンドルオプションを参照してください。

 

[表: リフェラル機能一覧]

リフェラル機能

説明

リフェラルの追跡方法

リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対して、自動追跡、または手動追跡をするか選択します。デフォルトは、自動追跡します。リフェラルが手動追跡に設定されている場合、APIライブラリ内でアプリケーションプログラムが、以下のリフェラルに関する指定の機能は無効になります。

リフェラルの最大追跡回数

アプリケーションプログラムがすべての結果を受信するまでの間、APIライブラリ内でリフェラルの自動追跡をする回数です。InfoDirectoryサーバから複数のリフェラル情報が通知されたときに、本設定値の範囲内で、通知された情報にしたがって追跡が行われます。

指定されていない場合、最大追跡回数は5回です。設定値を越えたリフェラル追跡が行われた場合、LDAP_REFERRAL_LIMIT_EXCEEDED(0x61)が通知されます。


host1からリフェラル情報として、host2とhost3のLDAP-URLが通知された場合、2回の追跡が行われますが、アプリケーションプログラム側で、本パラメタに1回を指定した場合、最初に通知されたhost2に対する追跡だけ行われます。また同様の設定で、host1からhost2のリフェラル情報が通知され、host2からhost3のリフェラル情報が通知された場合、最初に通知されたhost2に対する追跡だけ行われます。host3から情報を得たい場合、本設定値を2回またはそれ以上に設定してください。

リフェラル先InfoDirectoryサーバで使用する認証情報

リフェラル先のInfoDirectoryサーバに接続するときの認証情報を指定できます。

使用しない場合、アノニマス権限でリフェラル先のInfoDirectoryサーバに接続されます。詳細は、「リフェラル先の認証情報の指定」を参照してください。


host1からリフェラル情報として、host2のLDAP-URLが通知された場合、host2に対してアクセスが行われます。アクセスに使用する認証情報として、アプリケーションプログラム側であらかじめ、host2にアクセスする特定のバインドDNを設定できます。

リフェラル先InfoDirectoryサーバで使用する認証情報の最大数

リフェラル先InfoDirectoryサーバで使用する認証情報の最大数を変更できます。デフォルトでは、8つまでの指定が可能です。最大数を越える認証情報が指定されている場合は、ldap_set_option()がエラーになります。


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