Symfoware Server 解説書 - FUJITSU - |
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第5章 Symfoware Serverの機能 | > 5.2 バックアップとリカバリ |
異常が発生した際に、迅速にデータベースをリカバリし、データベースの運用ができるようにする必要があります。
Symfoware Serverのリカバリは、以下の資源がリカバリできます。
データベース
リカバリは、RDBコマンドにより実行します。
RDBディレクトリファイル
リカバリは、リバースクリエーションで、RDBコマンドにより実行します。
RDBディクショナリ
リカバリは、RDBコマンドにより実行します。
ロググループ(ログ管理ファイル、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイル)
リカバリは、RDBコマンドにより実行します。
監査ログデータベース
リカバリは、RDBコマンドにより実行します。
また、パーティショニングを採用することにより、障害範囲が局所化されるため、リカバリの時間を短縮することができます。
リカバリについて、以下の機能を説明します。
データベース運用中にOSまたはSymfoware Serverがダウンした場合、ダウンしたシステムで使用されていたデータベースをリカバリします。ダウンリカバリは、ダウン後のSymfoware Serverの再起動時に、トランザクションを認識します。ダウン時のトランザクションの状態により、そのトランザクションを有効または無効にします。利用者側で意識する必要はありません。
ダウンリカバリについての詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
データベース運用中にデータベース破壊などの障害が発生した場合、そのデータベースを障害が発生する前の状態にリカバリします。
メディアリカバリは、RDBコマンドによりDSI単位にバックアップしたデータを利用し、RDBコマンドによって、DSI単位またはデータベーススペース単位にデータベースをリカバリします。
メディアリカバリについての詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
Symfoware Serverでは、オンライン業務中であっても業務を停止せずにデータベースとシステムファイルのリカバリが可能です。これをオンライン・リカバリと呼びます。
今まで、システムファイルは、RDBディクショナリやテンポラリログファイルが破壊された場合、運用中の業務は緊急停止していましたが、オンライン・リカバリにより、以下に示すシステムファイルのディスク障害の発生時でも業務を継続運用したままリカバリすることができます。
RDBディクショナリ
RDBディレクトリファイル
ロググループ管理ファイル
ログ管理ファイル
テンポラリログファイル
アーカイブログファイル
監査ログデータベース
Symfoware Serverでは、データベースのデータ操作を制御する重要なファイルであるRDBディレクトリファイルに障害が発生した場合、RDBコマンドにより、データベースからRDBディレクトリファイルをリカバリする機能を提供しています。これをリバースクリエーションと呼びます。これにより、全データベースの再構築を行うことなく、短時間で業務を再開することができます。
リバースクリエーションについての詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
リバースクリエーションについて、以下に示します。
Symfoware Serverでは、目的業務を再開するために必要な情報のみをリカバリする機能を提供しています。これをインクリメンタルリカバリと呼びます。RDBコマンドにより、最優先となる業務で利用している資源から段階的にリカバリすることができるため、すべての業務のリカバリを待つことなく、目的業務が再開できます。
データベースからRDBディレクトリファイルをリカバリするリバースクリエーションにインクリメンタルリカバリを組み合わせることにより、さらにリカバリ時間が短縮できます。
インクリメンタルリカバリについての詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
データベーススペースは、ディスク上に作成したローデバイスに割り付けられています。媒体障害からのリカバリを行うためにはディスクを交換します。交換作業を行う間、そのディスク上に作成したローデバイスに割り付けられたすべてのデータベーススペースに対するアクセスを抑止する必要があります。そのため、Symfoware Serverから一時的にそれらのデータベーススペースを切り離します。切り離されたすべてのデータベーススペースには、アクセス禁止状態が設定されます。データベーススペースの切離しは、RDBコマンドにより行います。
データベーススペースの切離しについての詳細は、“RDB運用ガイド”を参照してください。
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