FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第1章 レプリケーションの概要 | > 1.2 Linkexpress Replication optionの適用効果 |
東京本社のサーバと大阪支社のサーバのある企業の分散システムを例に、Linkexpress Replication optionの適用効果を考えてみます。
従来の分散システムでは、東京本社のサーバでは東京本社のデータを、大阪支社のサーバでは大阪支社のデータを管理していました。したがって、東京本社の人が大阪支社のデータをアクセスする場合、大阪支社のサーバに接続してデータを取り出す必要がありました。しかし、多くの人が一度に同様のアクセスを行うと、全社的にネットワーク負荷が増大し、データを取り出す利用者プログラムのレスポンスも低下していました。
Linkexpress Replication optionを適用し、東京本社、大阪支社のそれぞれのサーバに双方のデータベースの複製を作成します。これにより、東京本社の人は東京本社のサーバだけに接続すれば必要な情報を取り出すことができます。ネットワークの負荷がなくなり、サーバにアクセスする利用者プログラムのレスポンスが向上します。また、大阪支社のサーバが異常により停止しても、東京本社側の業務に影響はありません。システムが復旧するまでの間、大阪支社の人が東京本社のサーバに接続して業務を行うことも可能になります。
このように、Linkexpress Replication optionでレプリケーション運用を適用することにより、以下のような効果を得ることができます。
データベースにアクセスする利用者プログラムのレスポンスが向上します。
他システムの状態に関係なく、データが運用できるようになります。
ネットワークの状態に関係なく、データが運用できるようになります。
ネットワークの負荷を軽減することができます。
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