負荷分散/QoS制御 機能ガイド
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2.5.2 モニタ・コンソール

Traffic Director(サーバ)の動作状況の情報やログ情報をリアルタイムに収集し、Traffic Director(サーバ)が指示したポリシー通りで制御しているかを監視することができます。
モニタ・コンソールとして、つぎの7種類のモニタ機能を提供します。
- イベント・モニタ
Traffic Director(サーバ)上で動作している各制御モジュール(サーバ負荷分散モジュールなど)は、検出したイベントをリアルタイムにイベント・モニタに通知します。通知するイベントの種類は各機能のポリシー情報(イベント・ポリシー)として指定することができます。発生イベントの内容を監視することでTraffic Director (サーバ)の動作状況を正確に、かつリアルタイムに把握することができます。
- ネットワーク・モニタ
Traffic Director(サーバ)が動作しているマシンのLANカードごとのネットワーク統計情報をグラフィカル(折れ線グラフ、円グラフ)に表示します。ネットワーク統計情報には、送信/受信パケット数、送信/受信バイト数、IPパケット数、ブロードキャスト・パケット数、マルチキャスト・パケット数などの統計データのほかに、コリジョンエラーやCRCエラーなどのエラー統計情報があります。ネットワークモニタを使用することで、Traffic Director(サーバ)が接続しているLANの状況を正確に把握することができます。
- サーバ・モニタ
Traffic Director(サーバ)の動作状況を監視するためのモニタです。インストールソフトウェア情報、動作モード(ブリッジまたはルータ)、ホットスタンバイ(二重化)情報(動作状況、各マシンのMACアドレスとLANカード名など)を表示します。また、サーバモニタでは、ホットスタンバイ構成の2台のマシン(運用中サーバと待機中サーバ)の動作切り替えを指示することができます。
- ルート・モニタ
Traffic Director(サーバ)が制御しているルーティング情報(宛先IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、コストなど)の一覧を表示します。
- 負荷分散モニタ
サーバ負荷分散の状況をリアルタイムに表示します。サーバファーム内の分散対象サーバへの振り分け状況、個々の分散対象サーバの動作状況や負荷状況などをグラフィカル(円グラフ、折れ線グラフ)に表示します。
- 帯域制御モニタ
帯域の使用状況をリアルタイムに表示します。各トラフィック・クラス(仮想回線)ごとの帯域の使用状況を折れ線グラフで表示するとともに、各トラフィック・クラスのピーク値および発生時間をリアルタイムに表示します。
- DHCPモニタ
IPアドレスの貸し出し状況(スコープ情報、リース情報など)をリアルタイムに表示します。

Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。
- 以下のモニタのみサポートします。
- イベント・モニタ
- ネットワーク・モニタ
- サーバ・モニタ
- 負荷分散・モニタ
- 帯域制御・モニタ
- ネットワーク・モニタでは、以下の情報表示のみサポートします。
- 送信/受信パケット数
- 送信/受信バイト数
- IPパケット数
- サーバ・モニタでは、以下の情報表示のみサポートします。
- サーバ・モニタでのホットスタンバイ構成の2台のマシンの動作切り替え指示は簡易HSによるホットスタンバイ構成でのみ使用可能です。
Traffic Director(Linux版)では、以下の注意事項があります。
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