キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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A.2 PROXYサーバのアクセスログファイル
PROXYサーバのアクセスログはクライアントからの要求が終了するごとに採取されます。以下にPROXYサーバのアクセスログファイルについて説明します。
アクセスログの採取形式が共通アクセスログの場合には"access-log.YYYYMMDD"、拡張アクセスログの場合には"access2-log.YYYYMMDD"という名前で採取されます。
ここで"YYYYMMDD"は、アクセスログファイルが作成された年月日を表わします。
アクセスログファイルは、PROXYサーバ環境設定で設定されたディレクトリに格納されています。詳細については、“11.9 ログ設定”を参照してください。
−拡張フォーマット
拡張フォーマットは以下の形式で採取されています。
- host - user [time] "req" s1 c1 Tx Sx Sc Cc Cd Px Au If Rx Ix Cs Ce Ai En Kp Cn
- host・・・クライアントのホスト名またはIPアドレス
- user・・・認証ユーザ名
- time・・・処理終了時間と日付。世界標準時からの時差
- req ・・・クライアントから受け取った要求(FTP中継機能の場合については、“付録E.2 ログファイルでの要求のマッピング方法”を参照してください)
- s1 ・・・クライアントに返したHTTPのステータスコード(RFC準拠)(FTP中継機能の場合については、“付録E.3 ログファイルでのステータスコードのマッピング方法”を参照してください)
- c1 ・・・クライアントに送信したデータサイズ(レスポンスヘッダを除く)
- Tx ・・・終了までの経過時間(ミリ秒)
- Sx ・・・サーバからの応答ステータスコード(HTTPプロトコルのみ)
- Sc ・・・サーバからのContent-Length
- Cc ・・・クライアントからのContent-Length
- Cd ・・・クライアントからPROXYに送られたボディの長さ
- Px ・・・クライアントからのキャッシュ使用条件指示ヘッダ有無
- ヘッダが複数指定されていた場合は、以下の優先順序にて表示されます。
- 1) ns
- 2) NC
- 3) nc
- ns(NO-STORE)
- "Cache-Control: no-store"
- NC(NO-CACHE)
- "Pragma: no-cache"
- nc(NO-CACHE)
- "Cache-Control: no-cache"
- -
- 上記以外
- Au ・・・Authorization ヘッダ状態
- F(FIND)
- 存在していた。
- -
- 上記以外
- If ・・・If-Modifief-Since ヘッダ状態
- F(FIND)
- 存在していた。
- -
- 上記以外
- Rx ・・・中継先種別
- P(PROXY)
- PROXY サーバ
- H(HTTP)
- HTTPサーバ
- F(FTP)
- FTPサーバ
- S(SSL)
- SSLサーバ
- R(REVERSE)
- REVERSEサーバ
- FP(FTP-PROXY)
- FTPクライアントから上位FTP中継PROXY
- FF(FTP-FTP)
- FTPクライアントからFTPサーバ
- -
- 上記以外
- Ix ・・・接続先IPアドレス(4バイト表記)
- Cs ・・・キャッシュ状態
- NH(NOR_HIT)
- 要求されたオブジェクトの有効なキャッシュがあった。
- NM(NOR_MIS)
- 要求されたオブジェクトの有効なキャッシュがなかった。
- NE(NOR_ERR)
- キャッシュエラーが発生した。
- XH(EXP_HIT)
- 要求されたオブジェクトが有効期間を過ぎてキャッシュの中にあった。
- If-Modified-Since 要求を出したが、更新されていなかったためキャッシュを使用した。
- XM(EXP_MIS)
- 要求されたオブジェクトが有効期間を過ぎてキャッシュの中にあった。
- If-Modified -Since要求を出したら新しい情報を受信した。
- XE(EXP_ERR)
- 要求されたオブジェクトが有効期間を過ぎてキャッシュの中にあった。
- キャッシュエラーが発生した。
- EE(ERR)
- オブジェクトがキャッシュにあると思っていたが、アクセスできなかった。
- -
- 上記以外(キャッシュOFF 等)
- Ce ・・・キャッシュ終了状態
- A(ADD)
- キャッシュファイルをディスクに追加した。
- M(MODIFY)
- キャッシュファイルまたはキャッシュ管理情報が更新された。
- O(OVER)
- トータル or 最大サイズオーバのためキャッシュしなかった。
- U(UNDER)
- 最小サイズ以下のためキャッシュしなかった。
- D(DELETE)
- キャッシュファイルを削除した。
- E(ERROR)
- キャッシュを書く領域がなかった。
- -
- 上記以外(キャッシュOFF 等)
- Ai(SN)・・・アクセス制御情報
- アクセス制御情報は以下の情報の組み合わせで表現されます。
- "アクセス制御結果" / " ディレクトリ認証およびInterstage シングル・サインオン連携キャッシュ状態" "証明書キャッシュ状態" "セションID検索状態"
- ただし、アクセス制御がOFFの場合は、"-"で表現されます。
-
- アクセス制御結果
- A(ALLOW)
- アクセスを許可した。
- D(DENY)
- アクセスを禁止した。
- AD(AUTH DENY)
- 認証エラーによりアクセスを禁止した。
- NM(NO MEMORY)
- アクセス制御でメモリ不足が発生した。
- DE(DIRECTORY ERROR)
- ディレクトリサーバ連携時にエラーが発生した。
- FE(SSO ERROR)
- Interstage シングル・サインオン連携時にエラーが発生した。
- TO(TIMEOUT)
- ディレクトリサーバ連携時にタイムアウトが発生した。
- NC(NO CERTIFICATE)
- クライアントが証明書を持っていないためアクセスを禁止した。
- NU(NO USER)
- クライアントの証明書からユーザを特定できないためアクセスを禁止した。
- AE(ACCESS ERROR)
- アクセス制御でエラーが発生した。
- 上記以外(キャッシュOFF 等)
-
- ディレクトリ認証およびInterstage シングル・サインオン連携キャッシュ状態
- H(HIT)
- 有効なキャッシュが存在した。
- U(USER NOT FOUND)
- ユーザのキャッシュが見つからなかった。
- P(PASSWORD ERROR)
- パスワード誤り
- X(EXPIRE)
- 有効期限切れ
- E(ERROR)
- エラー
- -
-
- 証明書キャッシュ状態
- H(HIT)
- 有効なキャッシュが存在した。(ユーザを特定できている)
- h(HIT)
- 有効なキャッシュが存在した。(ユーザを特定できていない)
- M(MISS)
- 証明書のキャッシュが見つからなかった。
- X(EXPIRE)
- 有効期限切れ(ユーザを特定できている)
- x(EXPIRE)
- 有効期限切れ(ユーザを特定できていない)
- E(ERROR)
- エラー
- -
- 上記以外(キャッシュOFF 等)
-
- セションID検索状態
- H(HIT)
- 通知されたセションIDが見つかった。
- M(MISS)
- 通知されたセションIDが見つからなかった。
- X(EXPIRE)
- 有効期限切れ(最大有効時間切れ)
- x(EXPIRE)
- 有効期限切れ(未使用有効時間切れ)
- E(ERROR)
- エラー
- -
- 上記以外(OFF 等)
-
- En ・・・アクセスエントリ番号
- 1〜
- アクセス制御を行ったアクセスエントリの番号
- E
- その他のアクセスエントリでアクセス制御を行った。
- -
- 上記以外(アクセス制御OFF 等)
-
- Kp ・・・ 内部保守情報1
- Cn ・・・ 内部保守情報2
−共通フォーマット
共通フォーマットは以下の形式で採取されています。
- host - user [time] "req" s1 c1
- host・・・クライアントのホスト名またはIPアドレス
- user・・・認証ユーザ名
- time・・・処理終了時間と日付。世界標準時からの時差
- req ・・・クライアントから受け取った要求(FTP中継機能の場合については、“付録E.2 ログファイルでの要求のマッピング方法”を参照してください)
- s1 ・・・クライアントに返したHTTPのステータスコード(RFC準拠)(FTP中継機能の場合については、“付録E.3 ログファイルでのステータスコードのマッピング方法”を参照してください)
- c1 ・・・クライアントに送信したデータサイズ(レスポンスヘッダをのぞく)
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