キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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第11章 環境設定(PROXYサーバ)

11.7 URL変換設定

 本節では、URL変換設定の設定項目について説明します。

11.7.1 URL変換設定の設定項目

 以下にURL変換設定の設定項目について説明します。
URL変換を行う
URL変換機能を使用する場合に、“URL変換を行う”のチェックボックスをチェックします。
初期値はURL変換を行わない設定となっています。


URLパスの短縮を行う
URLパスの短縮処理を行う場合に、“URLパスの短縮を行う”のチェックボックスをチェックします。
初期値は、“行わない”です。
URLパスの短縮とは、受信したリクエストに含まれるURLパスの部分を解釈し、ディレクトリの構造を考慮して冗長な記述を削除してURLパス名を必要最低限な長さに短縮する処理です。これにより、アクセス制御やリバース変換処理のURLパスの比較処理で、意図しないURLパスのパターンが条件一致と判断されるのを防ぎます。
URLパスの短縮処理では、以下のパターンを変換します。


変換前
変換後
変換例
%2E
.
/index%2Ehtml → /index.html
%2F
/
/dir1%2Findex.html → /dir1/index.html
//
/
/dir2//index.html → /dir2/index.html
/./
/
/dir3/./index.html → /dir3/index.html
/dir/../
※"dir"は任意のディレクトリ名
/
/dir4/../index.html → /index.html


[補足]

変換前URL
変換後URL
変換前、および変換後のURLを指定します(省略できません)。
指定形式を以下に示します。

scheme:// [ホスト名[: ポート番号][ディレクトリ、ファイル]]

     注:括弧[]で囲まれた部分は省略可能

説明
scheme
スキームを指定します。"https"は指定できません。
例:http,ftp
スキームとは、URI(Uniform Resource Identifier)中に定義されており、ネットワークの資源を識別するために用いられるものです。

ホスト名
通常は、ホスト名、またはIPアドレスを指定します。
‘*’が指定可能。‘*’以降に文字を続けることはできません。
PROXY サーバは、ポート番号の‘:' の前、ディレクトリ、ファイルの前、または終わりまでをホスト名と判断します。

ポート番号
通常は、ポート番号を指定します。
‘*' が指定可能。‘*' 以降に文字を続けることはできません。
PROXY サーバは、ディレクトリ、ファイルの前、または終わりまでをポート番号と判断します。

ディレクトリ、ファイル
通常は、ディレクトリ、ファイルを指定します。
先頭は‘/' で始まる必要があります。
‘*' が指定可能。‘*' 以降に文字を続けることはできません。


[注意]


[補足]


例1:変換前URL に‘*' を使用
変換前URL : http://host1/*
変換後URL : http://host2/
URL がhttp://host1/dir1/index.htmlの場合、
http://host2/ へ変換します。

例2:‘*' を使用しない
変換前URL : http://host1/
変換後URL : http://host2/
URL がhttp://host1/dir1/index.htmlの場合、
変換されません。
URL がhttp://host1/ の場合のみ、http://host2/ に変換します。

例3:変換後URL に‘*' を使用
変換前URL : http://host1/
変換後URL : http://host2/*
URL がhttp://host1/dir1/index.htmlの場合、
変換されません。
URL がhttp://host1/ の場合のみ、http://host2/ へ変換します。
例2の場合と同じになります。

例4:変換前と変換後のURL に‘*' を使用
変換前URL : http://host1/*
変換後URL : http://host2/*
http://host1/dir1/index.htmlへの要求は、
http://host2/dir1/index.htmlへの要求に変換されます。


図11.10にURL変換設定の設定例を示します。なお、設定時には、現在設定されている情報が表示されます。


image

図11.10 URL変換設定の設定例



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