キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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2.22 Interstage シングル・サインオン連携機能
Interstage シングル・サインオン認証サーバと連携することにより、シングル・サインオンを実現します。認証サーバとの連携により、ユーザ単位での認証方式、有効時間などをInterstage シングル・サインオンのポリシーに統一することが可能です。
Interstage シングル・サインオンの設定方法については、Interstage Application Serverの説明書を参照してください。
Interstage シングル・サインオン連携機能を使用することにより実現できる機能を以下に示します。
- Interstage シングル・サインオン認証サーバによる認証制御
Interstage シングル・サインオン認証サーバで認証を行うことにより、証明書のマッピング方法やディレクトリサーバの設定、ユーザ単位での認証方式や有効時間など認証サーバおよびリポジトリサーバのポリシーに統一することができます。
- Interstage シングル・サインオンユーザ名による認可制御
Interstage シングル・サインオン認証サーバで認証したユーザ名をもとに、InfoProxyで認可制御が可能です。
- Interstage シングル・サインオンロール名による認可制御
Interstage シングル・サインオン認証サーバで認証したユーザ名をもとに指定されているロール名を使用して、InfoProxyで認可制御が可能です。
[補足]
- PROXY運用時でもInterstage シングル・サインオン認証サーバと連携は可能ですが、シングル・サインオンを実施する場合は、InfoProxyをリバース運用にする必要があります。
- Interstage シングル・サインオン連携の結果をキャッシュした場合、キャッシュしている情報を設定した時間使用します。そのため、SSOリポジトリのユーザ情報を変更した場合、その情報を反映させるためにはInfoProxyを再起動する必要があります。
- クライアントから送られてきたパスワードとキャッシュしているパスワードが異なると設定した時間内であっても、Interstage シングル・サインオン認証サーバに確認を行います。そのため、ユーザのパスワード変更を行った場合には、InfoProxyの再起動の必要はありません。
- SSOリポジトリでは、ユーザ名の大文字と小文字は区別されません。そのため、Interstage シングル・サインオン連携を行う場合、InfoProxy内部ではユーザ名はすべて小文字に変換して処理を行います。ただし、アクセスログの出力はクライアントや認証サーバから通知された形式で出力します。
- Interstage シングル・サインオン連携の結果をキャッシュする場合、1ユーザ名に対してパスワードは一つだけキャッシュされます。そのため、パスワードを複数登録し、複数の人が同一のユーザ名で異なるパスワードを使用して同時にアクセスした場合、毎回Interstage シングル・サインオン認証サーバへのアクセスが発生し、キャッシュが有効に機能しない可能性があります。
[注意]
- InfoProxyがInterstage シングル・サインオン認証サーバに証明書ヘッダを送信する場合には、Interstage シングル・サインオン認証サーバに接続を行う前に、クライアントに対して証明書要求を行います。そのため、ユーザを特定する方式(ユーザ名/パスワードまたは証明書情報)までは統一することはできません。
以下に、Interstage シングル・サインオン認証サーバ連携の概要を図2.26に示します。
図2.26 Interstage シングル・サインオン認証サーバ連携の概要
Interstage シングル・サインオン連携機能の基本概要を以下に示します。
- InfoProxyはクライアントから通知された認証情報(ユーザ名/パスワード/証明書)を、HTTP/HTTPSプロトコルを使用して、Interstage シングル・サインオン認証サーバに通知します。
- 認証成功時にInterstage シングル・サインオン認証サーバから通知されるクレデンシャル情報を使用して、InfoProxyは認可処理を行います。
- Interstage シングル・サインオン認証サーバから通知された認証情報をInfoProxyでキャッシュすることができます。2回目以降のInterstage シングル・サインオン認証サーバへの問合せ処理をキャッシュした情報から判断することで、クライアントへの応答速度を向上できます。
Interstage シングル・サインオン連携を行うための環境構築については、“2.13.4 Interstage シングル・サインオンとの連携”、“4.5 Interstage シングル・サインオン認証サーバとの連携準備”を参照してください。
InfoProxyでのInterstage シングル・サインオン認証サーバの設定方法の詳細については、“18 Interstage シングル・サインオン認証サーバ設定”を参照してください。
Interstage シングル・サインオン認証サーバへの問合せ結果のキャッシュの設定方法の詳細については“10.5.2 認証設定の設定項目”を参照してください。
ユーザ名およびロール名による制御の設定方法の詳細については、“10.5.6 ユーザの設定項目”を参照してください。
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