負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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16.2.2 cookieを利用した一意性保証の問題点
一般的なブラウザでは、表示応答の高速化対応として、HTTPサーバに複数セッションを同時接続する機能が提供されています。(例えば、Internet Explorer V6.0のデフォルト動作では、最大4セッションまで同時接続可能な機能が実装されています)
同時接続が1セッションの場合、上記の基本動作で説明しているように、割り当てられたcookie値を受信してから、次のHTTPアクセスが発生するため問題ありません。しかし、複数セッションで同時接続される場合、最初の接続で取得されるcookie値を受信する前に、別セッションで一意性保証に利用するcookie値を付与せずに、HTTP要求を送信することがあります。この場合、Traffic Directorサーバからは、新規クライアントからの接続と見なされるため、最初のHTTP要求と異なる分散対象サーバに接続されてしまうことがあります。(proxy経由接続も考慮すると、送信元IPアドレスからはクライアントを識別できないため、新規クライアントからの接続と判断されます)
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