負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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15.14 分散対象サーバを増設しても、増設したサーバに振り分けない
下記点についてそれぞれ確認してください。
- 設置場所
分散対象サーバを既存の分散対象サーバに追加で設置する場合、既存の分散対象サーバと同一のセグメントに設置する必要があります。異なるセグメントに設置した場合は、正常に負荷分散をおこなうことができません。
- 分散対象サービス
ポリシーの分散対象サービスに増設したサーバの情報が含まれていない場合、該当サービスの負荷分散対象として処理することができません。下記設定を見直してください。
- サイト負荷分散ポリシーの“分散対象サービスオブジェクト”の“分散対象タブ”の“分散先IPアドレス”
- “適用ボタン”について
“分散対象サービス・オブジェクト”を作成したあとに分散対象サーバ・オブジェクトの追加を行った場合は、必要に応じて“分散先ポート群”、“分散条件”などの設定を行ったあとに[適用]ボタンをクリックしてください。
- 一意性保証
INTERSTAGE Traffic Director V6.0/6.x以降では、既存の分散対象サーバへの一意性保証を保持した状態で、分散対象サーバを追加することが可能です。このとき、既存の一意性保証が有効期間内にあるクライアントは、追加されたサーバに振り分けされません。
- 故障状態からの復旧
故障状態にあった分散対象サーバを復旧させた場合、分散対象サーバへの一意性保証が有効となるため、新規接続されたクライアントが振り分け対象になります。また、負荷分散方式にサーバ負荷を考慮していない「ラウンドロビン方式」等を採用している場合、既存の分散対象サーバにも、新規接続されたクライアントが分散されるため、一意性保証期間が長い場合、振り分けに偏りが発生することがあります。
- 既存の分散対象サーバ:一意性保証の接続(多数)+ 新規分散(少数)
- 復旧した分散対象サーバ:新規分散(少数)
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