負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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第11章 Interstage Application Server負荷分散> 11.1 IIOP負荷分散

11.1.4 ワークユニット監視

Interstage Traffic Directorでは、複数のワークユニットの監視を行えます。ワークユニットが独立して動作するようなシステムでサービスの信頼性を保つことができます。

上図に示すように、Interstage Applicaiton Server上にインストールされた負荷計測エージェントによって各業務(ワークユニット)の故障を検出し、そのサーバ全体を負荷分散対象から切離して、残りの正常に動作しているサーバのみに負荷分散をおこないます。

Interstage Traffic Director V7で複数ワークユニット監視可能なInterstage Application Serverは以下の通りです。

どのワークユニットを監視するかは、全てInerstage Application Serverのワークユニット定義で行います。

また、分散方式は、“サーバ負荷(Interstage連携 最小待ちメッセージ数)”、“サーバ負荷(Interstage連携 最小通信バッファ使用率)”、“サーバ負荷(最小CPU、メモリ、DISK I/O負荷)”、“ラウンドロビン”が選択可能です。ただし、“ラウンドロビン”を設定する場合は「高負荷の判断基準」もあわせて設定する必要があります。

その他の留意事項を以下に示します。

以下に前バージョンとの比較表を示します。

V5.0L20以前

V6.0

V7.0

監視ワークユニット設定

ndsvagins

ワークユニット定義

ワークユニット定義

監視可能なワークユニット(注1)

CORBAワークユニット
コンポーネントトランザクションサービス

CORBAワークユニット
コンポーネントトランザクションサービス

CORBAワークユニット
コンポーネントトランザクションサービス
IJServerワークユニット (注2)

監視可能なワークユニット数

1

128

128

高負荷監視可能なオブジェクト数

1

1

1

分散方式

サーバ負荷(Interstage連携 最小待ちメッセージ数)
サーバ負荷(Interstage連携 最小通信バッファ使用率)

ラウンドロビン方式(注3)
サーバ負荷(Interstage連携 最小待ちメッセージ数)
サーバ負荷(Interstage連携 最小通信バッファ使用率)

ラウンドロビン方式(注3)

サーバ負荷(最小CPU、メモリ、DISK I/O負荷)
サーバ負荷(Interstage連携 最小待ちメッセージ数)
サーバ負荷(Interstage連携 最小通信バッファ使用率)

マルチシステム

可能

不可

不可

注1:監視可能なアプリケーションの詳細については「Interstage Applcation Server」の「高信頼性システム運用ガイド」マニュアルも参照してください。
注2:IJServerワークユニット上でEJBアプリケーションが単独動作する場合のみ監視可能です。
注3:「高負荷の判断基準」を設定する必要があります。


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