負荷分散／QoS制御 テクニカルガイド

9.3.3.2 簡易HSセットアップコマンド（hssetup）

[名前]

/opt/FJSVnashs/bin/hssetup − 簡易HS環境設定

[形式]

/opt/FJSVnashs/bin/hssetup

[機能]

簡易ホットスタンバイの環境設定を行います。

[復帰値]

0（正常終了）
0以外（異常終了）

[設定手順]

・起動モードの設定

Select hot standby mode.

1. Active
2. Standby
3. Not active

Please input : 1

ホットスタンバイ構成の有無および起動モードについて以下から選択します。

−Active：ホットスタンバイ構成にする場合に選択します。運用側として起動します。

−Standby：ホットスタンバイ構成にする場合に選択します。待機側として起動します。

−Not active：ホットスタンバイ構成にしない場合に選択します。

・ネットワーク監視の動作モードの設定

Select network monitoring.

1. Monitoring

2. No monitoring

Please input : 1

ネットワークサーバ間の監視のみではなく、ネットワーク監視を行うか否かを選択します。
−Monitoring：ネットワーク監視を行う。
−No monitoring：ネットワーク監視を行わない。

・二重化ネットワークサーバ間通信で使用するインタフェースの選択

Select primary interface used by the communication between duplicate node.
1. hme0
2. hme1
3. hme2

Please input : 1

Select secondary interface used by the communication between duplicate node.

2. hme1
3. hme2

Please input : 3

二重化されたネットワークサーバ間の通信で使用するインタフェースをプライマリ、セカンダリの順番でインタフェース一覧から選択しします。
プライマリインタフェース名は省略できません。
セカンダリインタフェース名は省略可能です。省略する場合は、数値を入力しないでEnterを押下してください。

・代表IPアドレスの設定

Please set shared IP address.

Please input : 10.131.232.100

代表IPアドレスを入力します。
省略可能です。省略する場合は、値を入力しないでEnterを押下してください。

・相手ネットワークサーバのIPアドレスの設定

Please set peer IP address.

Please input : 10.131.232.234

相手ネットワークサーバのIPアドレスを設定します。
二重化ネットワークサーバ間通信で使用するインタフェースに指定したインタフェースは相手IPアドレスを省略することはできません。二重化ネットワークサーバ間で使用するインタフェースに指定しないインタフェースでは、相手IPアドレスを省略できます。

・ネットワーク監視先IPアドレスの設定

Please set polling IP address.

Please input : 10.131.232.111

Please set IP address polled at the same time.

Please input : 10.131.232.112

Please set IP address polled at the same time.

Please input :

Please set polling IP address.

Please input : 10.131.232.120

Please set polling IP address.

Please input :

ネットワーク監視により監視する監視先IPアドレスを入力します。
複数のIPアドレスを同時に監視する定義を複数設定することができます。
「Please set IP address polled at the same time.」の設定で何も入力せずにEnterを押すと、複数監視の設定を終了します。
「Please set polling IP address.」の設定で何も入力せずにEnterを押すと、監視先IPアドレスの設定を終了します。

[エラーメッセージ]

簡易HSセットアップコマンドでは以下のメッセージが表示されます。

メッセージ	意味・対処
Please execute by root user.	root権限で実行してください。
Another hssetup command is being executed.	セットアップコマンドが現在、他で実行中です。
Please input from 1 to 3. Please input from 1 to 2.	範囲指定の選択において範囲外の値が指定された。 指定可能な値を入力してください。
Please input the interface number which can be selected.	選択可能範囲に誤りがあります。 一覧に表示された番号の中から選択してください。
IP address input error.	IPアドレスの指定方法に誤りがあります。 nnn.nnn.nnn.nnnの形式で指定してください。 nnnは0〜255の範囲で指定してください。 0.0.0.0は指定できません。
Can not omit.	省略できない項目です。
Can not omit peer IP address. This interface is set to the interface used by the communication between duplicate node.	二重化ネットワークサーバ間通信で使用するインターフェースに指定したインタフェースは相手IPアドレスを省略することはできません。

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• root権限で実行してください。
• 全てのNICに正常なIPアドレスが付与されている状態で実行してください。
• 本コマンド実行後、必ず、正常に設定されていることをhsdspコマンドにより確認してください。
• ネットワーク監視により監視する監視先IPアドレスは、そのインタフェースと同一サブネット上のIPアドレスを指定してください。別サブネットのIPアドレスを指定した場合に、ネットワーク監視は常にNGとなり、簡易HSは正常に動作しません。
• IPアドレスを割り当てることができる機器のみ監視先として設定することができます。IPアドレスを割り当てることができないHUBなどは、監視先として設定することはできません。
• 設定した代表IPアドレスは、ポリシー・コンソール上で作成するクラスタオブジェクトの代表IPアドレスを一致させる必要があります
• 設定した代表IPアドレスは、二重化情報設定コマンドを使用して引継ぎIPアドレスとして登録する必要があります。